新たな環境問題に主体的に対応するためには、意識向上や能力開発などの教育を通じて、すべてのステークホルダーによる責任ある協調的な行動を促すことが不可欠です。廃棄物管理の分野においては、廃棄物の発生を防ぎ、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の実践とより持続可能な消費行動を確立するためにも教育が大きな役割を果たします。特に、若い世代の適切な決断および行動に有用な環境教育の提供が重要です。CCETは、廃棄物の適切な管理を支援すると同時に、ミャンマー、カンボジア、ブータンなどのアジアのパートナー国にて、環境教育プログラムおよび教材の開発を支援してきました。
その一環として、ブータンの国家環境委員会(NEC)の要請により、CCETは「エコロジーノート」の作成を支援し、この環境教育教材は、ブータン全土の小学校に採用されました。
エコロジーノートは、CCETの廃棄物管理の経験を踏まえて、当事者意識と責任感を育む機会を提供すべく構成しています。能動的学習アプローチに基づき、探索・議論・発表などの協力的かつ自発的な活動を通じて、問題を特定・分析し、最適な解決策を見出す能力の育成を目的とし、さらに、廃棄物防止、コンポスト、3Rなど、持続可能な廃棄物・資源管理に関する理解を深めることも目指しています。
このウェビナーでは、1)政府ないし都市が環境教育をいかにデザインできるか、2)持続可能な開発に向けた重要な行動や変化のための効果的なアクティブラーニング実施方法、3)国ないし都市間の国際協力による有意義な教育アプローチ強化、に焦点を当ててプレゼンテーションおよびディスカッションを行います。
イベントの詳細
オンライン
IGES-UNEP 環境技術連携センター(CCET)
〒240-0115 神奈川県三浦郡葉山町上山口2108-11
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発表資料
14:00-14:05 | イントロダクション | CCET 所長 小野川 和延 |
司会: CCET 副所長 プレマクマラ・ジャガット・ディキャラ・ガマラララゲ
14:05-14:15 |
プレゼンテーション 1 |
エコロジーノートの紹介 環境教育の役割、エコロジーノートの作成、CCETの取り組み CCET プログラムコーディネーター 辰野 美和 |
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14:15-14:35 |
プレゼンテーション 2 |
ブータンでのエコロジーノート活用の経験 |
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14:35-14:50 |
プレゼンテーション 3 |
日本の都市の経験から |
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14:50-15:00 | プレゼンテーション 4 |
日本の環境学習の促進に向けた国の取組と国際的な連携 |
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15:00-15:30 |
ディスカッション |
* 敬称略