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気候変動は農業に直接的な影響を及ぼしており、気温の上昇や降雨量の変化、異常気象などは農作物の収穫量減少の要因となる。こうした問題の最前線に立つのは、生産者である発展途上国の小規模農家であり、増大する気候変動の影響に直面している。生産から消費までを一つのサイクルとする食料システムはその一部を切り取ることはできず、世界全体で気候変動に強靭で持続可能な食料システムを構築することが喫緊の課題となっている。
気候変動に強靭な農業を実践し、食料の安定保障を確保するためにどうすればいいのか。小規模農家を中心に最も気候変動の影響に脆弱な生産者に対して、国際社会は何ができるのか。本ブリーフィングノートでは、2022年から2024年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で決定した、気候変動と農業に関する主要なイニシアティブを取り上げ、国際社会による持続可能な食料システム構築に向けた取り組みの一部を紹介する。
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