G20に向けて:サイエンス20(S20)公開シンポジウムと共同声明の採択

2019年3月8日

武内理事長が副会長を務める日本学術会議が主催したサイエンス20(S20)は、3月6日(水)、公開シンポジウム「海洋生態系への脅威と海洋環境の保全:気候変動と海洋プラスチックごみ」を開催し、近年の課題である海洋プラスチックごみへの対処を中心とする共同声明「海洋生態系への脅威と海洋環境の保全:特に気候変動と海洋プラスチックごみについて」を採択しました。このシンポジウムには、世界の海洋環境問題および海洋プラスチック汚染問題に関する専門家が参加しており、IGESからも、持続可能な消費と生産領域の堀田康彦上席研究員/ディレクターがパネリストとして登壇し、海洋プラスチックごみ問題解決へ向けて、特に途上国での循環経済構築の必要性についてインプットを行いました。

本共同声明は、人間社会の持続可能な開発に必要不可欠な、汚染のない海洋環境とその海洋生態系は深刻な脅威に直面しているとし、地球的規模で進行している海洋の温暖化、海洋酸性化、貧酸素化、さらに、海洋の富栄養化、汚染、海洋プラスチックごみの集積などの影響を最小限に抑えるための提言を行うものです。

S20 は、金融世界経済に関する首脳会合(G20)に対して共同で科学的な提言を行うことを目的とする、G20 各国の科学アカデミーによる会議で、今年で3 回目の開催となります。2019 年は日本で G20 サミットが開催されることに伴い、日本学術会議が議長アカデミーとしてS20 を主催しました。

また、本共同声明は7日(木)、首相官邸を訪れたS20のメンバーから安倍首相に手渡されました。安倍首相は「日本はG20の議長国として、G7の議長国であるマクロン大統領とも協力してまいりますが、皆様の提言を受け止めまして、地球規模課題の解決に向けてリーダーシップを発揮していきたいと考えています。」と述べられました。

IGESは、G20のシンクタンクのプロセスであるThink20(T20)にも貢献しており、循環型社会・経済の主流化のために必要な優先政策について政策ブリーフを提供し、7つの提案を行う予定です。

出典:首相官邸ホームページ「サイエンス20による共同声明の手交」
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201903/06shukou.html