2019年9月20日
お知らせ
2019年9月19日、IGESは世界中の著名な研究機関と科学者からなる国際同盟「アース・リーグ」の声明に賛同し、署名したことをお知らせします。
アース・リーグは、気候変動、天然資源の枯渇、土地の劣化、水不足の結果として人類が直面する、最も差し迫った問題に対応するために、協力することを目指す科学者と研究機関により自発的に発足された国際同盟です。9月23日にニューヨークの国連本部で開催される「国連気候行動サミット2019」に向けて、世界中の若者たちが、気候危機に対する対策を求める「グローバル気候マーチ」を実施します。これに対し、アース・リーグは「世界の運命は人類の手に(IGES仮訳・原題:Humanity is Tipping the Scales of the World)」と題した声明文を発表しました。この声明文でアース・リーグは、「ひとつの世代の問題ではない」という若者たちの主張への賛同を表明し、「子どもたちの世代に気候リスクに満ちた不安定な未来を残さないよう政治やビジネスを動かすには皆が力を合わせなければならず、またそれが地球システムの危険なティッピング・エレメント(地球環境の激変をもたらす事象)への最大の抵抗となる。」と述べています。IGESは、脱炭素社会への公正な移行と、持続可能な開発の実現を目指す研究機関として、この趣旨に賛同し本声明文に署名しました。
声明文全文(日本語 IGES仮訳)
私たちは現在、地球の生命維持システムの行方を間違いなく左右するであろう社会・環境システムの二つのティッピング・ポイント(転換点)に近づきつつある。そのような中、世界中の若者たちが迅速かつ協調的な気候行動に向けて立ち上がっている。アントニオ・グテーレス国連事務総長が気候変動対策の「頂点を目指す競争」である気候行動サミット(ニューヨーク)に各国首脳を招請する直前の9月20日、若者たちによるグローバル気候マーチが行われる。彼らの求める持続可能性に向けた社会の転換がすぐにでも実現しなければ、地球上の生命の安定を脅かす地球システムにおける複数のティッピング・ポイントを超えてしまうおそれがある。 人間の活動の圧力により地球システムの構成要素が危機的なティッピング...
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声明文全文(英語原文)
https://www.the-earth-league.org/imperia/md/assets/earthleague/earth_league_statement_18.09.2019.pdf