近年、世界各国でプラスチックの有用性がもたらす経済的恩恵と、一方で不適切な処理による深刻な環境問題が議論され、法整備や企業の取り組みなどが進められています。日本では、2020年のレジ袋有料化開始、2021年の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」可決など、プラスチックの使用に関する規制強化が続いています。特にペットボトルは、1997年に拡大生産者責任(EPR)を導入した容器包装リサイクル法が施行されたことや、一般の消費者に広く分別の慣行が普及していることを背景に、回収率は90%(2019年PETボトルリサイクル推進協議会)とヨーロッパや米国と比べてもすでに非常に高い水準に達しており、さらなる進展が期待される領域です。
このたび、廃棄物管理に従事する途上国の政府関係者、地方自治体、現地企業や学識者に加えて、興味をお持ちの日本の方々を主な対象に、日本のペットボトルリサイクルの現状、取り組みおよび成功事例に関するウェビナーを開催します。環境省、日本容器包装リサイクル協会、地方自治体、リサイクル企業、飲料連合会から講師をお招きし、国内におけるペットボトルのリサイクルが促進されている背景、要因、成功事例、課題について、行政の役割、技術開発、製造業の責務など様々な視点からプレゼンテーションおよびディスカッションを行います。なお、毎年10月は国連人間居住計画(UN-HABITAT)が定める ”Urban October” であり、本ウェビナーも都市の持続性を考える活動の一環として実施します。
イベントの詳細
オンライン
IGES-UNEP 環境技術連携センター(CCET)
〒240-0115 神奈川県三浦郡葉山町上山口2108-11
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発表資料
14:00-14:05 | イントロダクション | CCET | PDF (1.0MB) |
司会 国連環境計画(UNEP)国際環境技術センター(IETC)プログラムオフィサー 本多 俊一 様 | |||
14:05-14:10 |
冒頭メッセージ |
国連人間居住計画(ハビタット)廃棄物管理スペシャリスト 竹内 奈穂 様 |
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14:10-14:20 |
プレゼンテーション1 |
日本国内におけるプラスチック・ペットボトルのリサイクルを取り巻く状況(「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」) |
PDF (868KB) |
14:20-14:30 |
プレゼンテーション2 | リサイクル協会の役割、協会設立によるリサイクルの改善、運営上の課題など 公益財団法人日本容器包装リサイクル協会 業務執行理事 PETボトル事業部長 前川 惠士 様 |
PDF (377KB) |
14:30-14:40 | プレゼンテーション3 |
自治体による回収の取り組みなど |
PDF (2.2MB) |
14:40-14:50 |
プレゼンテーション4 |
リサイクル率上昇のための取り組みなど |
PDF (2.9MB) |
14:50-15:00 |
プレゼンテーション5 | リサイクル企業の事業活動、技術の紹介など 日本環境設計株式会社 代表取締役社長 高尾 正樹 様 |
PDF (2.8MB) |
15:00-16:00 |
ディスカッション |