9月2日から3日にかけて、東アジアASEAN経済研究センター(ERIA)、地球環境戦略研究機関(IGES)およびIGES-UNEP環境技術連携センター(CCET)の共催で、「ERIAの海洋プラスチックごみ専門家部会」(ERIA's Experts Working Group on Marine Plastic Debris)の初会合が開催されました。
本専門家部会は、海洋プラスチックごみに関連する幅広い学術分野の専門家から構成されており、ERIAの海洋プラスチックごみに関する地域ナレッジセンター(Regional Knowledge Centre for Marine Plastic Debris:RKC-MPD)への提言を行い、広範な地域ネットワークの構築および知識管理を行う役割を担っています。専門家部会はASEAN+3地域におけるデータに基づく政策作成決定、新たな課題への取り組み、そして海洋プラスチック汚染および循環経済に関する調査・分析を実施していきます。
RKC-MPDの主な支援元である日本国環境省の重松賢行・海洋プラスチック汚染対策室・室長補佐ならびにASEAN事務局のヴォン・ソク環境局・局長も本会合に参加しました。会合では、本専門家部会が地域内の他のイニシアティブ、特に沿岸および海洋環境に関するASEAN作業部会(AWGCME)および化学物質・廃棄物に関するASEAN作業部会(AWGCW)と密接に連携する重要性が確認されました。
専門家部会はこの2日間で、RKC-MPDの活動範囲、地域内の海洋プラスチックごみ研究に関するメタデータの取りまとめ、プラスチック・バリューチェーンおよび不足データへのアプローチ、そしてCOVID-19とプラスチック製品の消費パターンの変化などを議論しました。今後、本専門家部会は年に2回の頻度で会合を実施し、これ以外のさまざまな活動を実施する予定です。
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