Event 1
気候・災害リスクに対する都市のレジリエンス強化に向けた協働の取組
2021年3月9日 13:15–14:45(日本時間)
自然災害は、発展途上国に住む人々や、最も脆弱なコミュニティに大きな影響を与えています。国連経済社会局(UNDESA)によると、世界における人口の55%以上が都市部に居住しており、この割合は2050年までに68%に増加すると予測されています。しかし、特に発展途上国における都市の計画や開発は、地震や気象リスクなどの災害の影響をほとんど考慮していないのが現状です。本セッションは、アジア太平洋地域において、仙台防災枠組み、パリ協定、SDGs、国や地域レベルでの防災・適応戦略に沿って、マルチステークホルダーが参画しパートナーと協力しながら、都市のレジリエンスを高めるための理解を深め、優良事例と証拠に基づいた、都市のレジリエンス計画を共有することを目的としました。関連するシステム、政策、プロセス等を通じて、能力開発、意識向上、災害リスク軽減と気候変動適応の促進における機会について議論しながら、同分野における知見共有の場を提供することを目指しました。そして本セッションでは、アジア太平洋地域の都市部おける災害リスク軽減と気候変動への適応をテーマに取り上げました。地域計画や政策開発プロセスの中で気候変動適応を主流化し、災害に強い開発に対する政治的コミットメントと社会的ニーズを高める上で、アジア太平洋地域の国々が直面する主要な課題について情報を提供し、議論を深めました。
※APANフォーラムは4つのストリーム(主題)を縦軸、5つのイネーブラー(実現要素)横軸とする各セッションから構成されました。本セッションは「コミュニティと地域のレジリエンス」ストリーム、「計画とプロセス」イネーブラーのセッションとして開催されました。
イベントの詳細
オンライン(Zoom)
第7回APANフォーラム 運営支援事務局(公益財団法人地球環境戦略研究機関 内)
E-mail : [email protected]
発表資料
プログラム
総合司会: 塚本 直也 アジア工科大学 アジア太平洋地域資源センター センター長
開会挨拶 | 塚本 直也 アジア工科大学院 アジア太平洋地域資源センター センター長 | ||
基調講演 | マロ・ノスカノ=リヴァルタ 国連防災機関 (UNDRR) アジア太平洋事務所 所長 | ||
武内 和彦 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) 理事長 | |||
パネルディスカッション | |||
登壇者
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イヌ・サリケ ネパール トリブヴァン大学 工学研究所 准教授 | ||
アルメン・ロストミャン アジア工科大学院 アジア太平洋地域資源センター コンサルタント | |||
アレネ B アルシアス フィリピン共和国 サンタローサ市 市長 | |||
ビナヤ・ラズ・シバコティ 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) 自然資源・生態系サービス領域 主任研究員 | |||
モデレーター
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プルバ・レンドゥプ アジア工科大学 アジア太平洋地域資源センター 気候変動・防災クラスター クラスター長 | ||
Q&Aセッション |
Event 2
科学的知見を気象災害に対する社会経済の強靭性強化につなげる取組の現状と課題
2021年3月10日 16:00-17:30 (日本時間)
本セッションでは、アジア太平洋地域において、気候変動適応と防災のシナジーを高め社会経済的な発展につなげていくために、科学的な知見をベースにした、様々なステークホルダーの協力体制の構築について議論しました。
昨年6月、環境省と内閣府が「気候変動×防災」国際シンポジウムを共催し、両者の統合に向け国際的にも活用可能な概念、「適応復興(Adaptive Recovery)」が提示されました。本セッションではその内容をスタート地点とし、議論を深めました。政府機関としてモルディブ国環境省から、気候変動による経済的影響、特に観光産業等への影響について事例を交えて共有しました。また、経済セクターからは東京海上日動火災保険株式会社の方をお招きし、気象災害の民間企業への影響や企業が必要とする科学的知見について、現状と将来の課題をお話しいただきました。研究分野からは、国立環境研究所より、科学的知見に基づくリスク分析・評価・政策決定の重要性や日本の研究知について紹介いただきました。さらに、気象災害の影響に対処する上で重要な方策となる、生態系を活用した適応や防災(EbA, Eco-DRR)について、国際自然保護連合(IUCN)よりその活用方法と課題点を紹介していただきました。最後に、それらの話題を踏まえ、適応対策と防災対策を統合し、気象災害による経済や社会への影響を低減していくために、様々なステークホルダーが、科学的知見やそれに基づく評価を活用していくための、アジア・太平洋地域のプラットフォームの在り方について議論しました。
※APANフォーラムは4つのストリーム(主題)を縦軸、5つのイネーブラー(実現要素)横軸とする各セッションから構成されました。本セッションは「経済セクターのレジリエンス」ストリーム、「科学と評価」イネーブラーのセッションとして開催されました。
イベントの詳細
オンライン(Zoom)
第7回APANフォーラム 運営支援事務局(公益財団法人地球環境戦略研究機関 内)
E-mail : [email protected]
プログラム
総合司会 アルギャ・シンハ・ロイ アジア開発銀行(ADB) 気候変動適応シニア・スペシャリスト
開会挨拶 | 髙橋 一彰 環境省 地球環境局 総務課 気候変動適応室 室長 | ||
基調講演 | 竹本 和彦 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS) 客員教授 / 一般社団法人 海外環境協力センター(OECC) 理事長 / 東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 | ||
パネルディスカッション | |||
登壇者
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アナ・ハサン モルディブ環境省 気候変動部 部長補佐 | ||
長村 政明 東京海上日動火災保険株式会社 国際イニシアティブ フェロー | |||
吉川 圭子 国立研究開発法人国立環境研究所(NIES) 気候変動適応センター(CCCA) 副センター長 | |||
ラディカ・ムルティ 国際自然保護連合(IUCN) グローバル生態系管理プログラム プログラム長 | |||
モデレーター
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ピーター・キング 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) バンコク地域センター シニアアドバイザー | ||
Q&Aセッション | |||
閉会挨拶 | ピーター・キング 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) バンコク地域センター シニアアドバイザー |
Event 3
気候変動適応のギャップを埋めるための努力
2021年3月11日 18:30 – 20:00 (日本時間)
最近、適応に関する2つのフラッグシップ・レポートが発表されました。ひとつは2021年1月14日に出版された『適応ギャップ報告書 (Adaptation Gap Report)』(国連環境計画、UNDP)、もうひとつは2020年12月18日に出版された『適応の現状と傾向に関する報告書 (State and Trends in Adaptation Report)』です。これらのレポートは、現在進行中の適応努力、そして適正な適応努力の水準と現実のギャップ等について、最新の知見を示すものとなっています。さらに、現在IPCCの第6次評価報告書の作成作業も進行中であり、適応ギャップを埋めるためのアジアの適応対策の選択肢などに関する最新の科学的知見も集まりつつあります。一方、アジア太平洋地域においては、AP-PLAT(アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム)のスキームの下、関係機関の幅広い協働によって、まさにそうした適応ギャップを埋めるために、地域の適応能力の大幅な向上を図る努力が開始されました。APANフォーラムの1週間前には、多くの関係機関が参加して、その取組方針等を議論する、AP-PLATワークショップも開催されました。
本セッションでは、まず、アジア太平洋地域における現在進行中の適応努力、残された適応ギャップ、そしてその適応ギャップを埋めるための選択肢等について、気候変動適応分野における最新の科学的レポートの執筆者陣から報告いただきました。ついで、AP-PLATワークショップの結果を踏まえ、これらの適応ギャップを埋めるための対策として、アジア太平洋地域における適応能力強化を、幅広い関係機関が一丸となってどのように進めるのか、その戦略とプランについての報告をいただきました。
※本セッションは、APANフォーラムのサイドイベントとして実施されました。
イベントの詳細
オンライン(Zoom)
プログラム
総合司会: 水野 理 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) プリンシパル・フェロー
開会挨拶 |
髙橋 一彰 環境省 地球環境局 総務課 気候変動適応室 室長 |
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パネルディスカッション |
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登壇者
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ヴァレリ・カポス 国連環境計画(UNEP) 世界自然保全モニタリングセンター センター長 『適応ギャップ報告書 (Adaptation Gap Report)』執筆者 |
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エイピン・チェン グローバル適応センター(GCA) 中国事務所 所長 『適応の現状と傾向に関する報告書 (State and Trends in Adaptation Report)』執筆者 |
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ラザシ・ダスグプタ 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) 自然資源・生態系サービス領域 主任研究員 IPCC第6次評価報告書(AR6) WG2チャプターサイエンティスト |
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モデレーター
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久山 哲雄 AP-PLATキャパシティービルディング・コーディネーションー・オフィス | ||
Q&Aセッション |