IGESと国連ハビタット、都市における持続可能な廃棄物管理と気候変動対策の推進で提携

2023年9月4日
お知らせ

IGESと国連人間居住計画(国連ハビタット: UN-Habitat)(以下、両機関)は、都市における持続可能な廃棄物管理を加速し、気候変動対策に取り組むための戦略的パートナーシップ(以下、本協定)を締結しました。

本協定の実施において、IGES-UNEP 環境技術連携センター(CCET)が中心的な役割を担います。CCETは、健全な資源循環社会、気候変動に強靭な社会、低炭素成長、グリーン経済などの実現に向け、統合的な固形廃棄物管理システム、政策、技術の確立において、国や地方自治体の能力を強化することを目的としています。こうしたCCETの専門知識と豊富な経験が、本協定の目的達成に大きく貢献することが期待されています。

両機関は、本協定のもと、以下のような分野で協力を行っていきます。

 

ベストプラクティスの共有: 両機関は、都市開発の文脈における持続可能な廃棄物管理を促進するため、ベストプラクティスを共有し、共同プロジェクトを実施する。

データ収集と分析:  国連ハビタットの「Waste Wise Cities Tool」およびIGESの「Emission Quantification Tool」を用いて、都市固形廃棄物および温室効果ガス(GHG)排出に関するデータ収集において協力する。これらのツールは、持続可能な廃棄物管理システムのための意思決定を支援するものである。

能力開発と知識の共有:  研修プログラム、ワークショップ、セミナーにより、持続可能な廃棄物管理におけるステークホルダーの能力を強化する。IGESの関連イニシアチブとともに、国連ハビタットの「Waste Wise Cities」と「African Clean Cities Platform」などのプログラムを活用することで、知識の共有を促進する。

グローバルでの提唱と啓発: 両機関は、持続可能な廃棄物管理を推進し、廃棄物管理、GHG排出、および気候変動の関連性についての意識を高めるための取り組みを行う。各国政府・地方自治体、国際機関、都市ネットワーク、および学界からの関係者を巻き込み、グローバルな協力を促進することを目指す。

研究と出版のためのデータ共有:  廃棄物関連データは、研究およびその成果物、出版物の作成支援のために共有される。


本協定は、廃棄物管理における慣行の変革を促し、気候変動への対応に関する世界的な取り組みに貢献します。互いの専門知識とネットワークを活用することで、両機関は持続可能で強靭な都市の構築に尽力していきます。

 

国連ハビタットについて
https://unhabitat.org/