IGESは、10月21日、ICLEI、日本国環境省と共同で、「Daring Cities 2020」フォーラムにおいて「グリーン・リカバリーとリデザインの推進」と題したセッションを開催します。本セッションでは、武内和彦IGES理事長が、Redesign2020プラットフォームに焦点を当てた基調講演を行います。環境省が主導し、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の支援を受け、IGESが運営するRedesign2020プラットフォームは、2020年9月3日、世界各国から50人以上の閣僚が参加した、オンライン会合を通じて立ち上げられました。気候変動とCOVID-19パンデミックという2つの危機に同時に取り組む上で、国際的な連帯感を高めるためのイニシアティブです。危機への取り組みと、復興に向けた努力を補完するものとして「リデザイン」の概念を紹介し、「現在の社会経済的・社会文化的システムを持続可能でレジリエントなものに再設計するための、数年から数十年以上の長期的なパラダイムシフトと対策」と定義しています。また、このセッションでは、Redesign2020プラットフォームのコンセプトの詳細と成果を共有し、COP26に向けた地方都市や地域との連携にはどのような選択肢があるのかに焦点を当て議論します。さらに10月22日には、脱炭素化に向けた自治体の先進事例を共有する「ゼロへの道:気候変動と都市の再設計」と題したセッションを、環境省、ICLEIが開催します。このセッションのモデレーターを、IGESの藤野純一都市タスクフォース・プログラムディレクターが務めます。
ICLEIとボン連邦市によって設立された「Daring Cities2020」は、市長をはじめとする意思決定者、技術者、研究者、民間セクターの代表者、コミュニティの主催者など、勇気ある都市のリーダーたちを表彰し、力を与えるための行動指向のバーチャルフォーラムで、10月7日から28日の3週間にわたって開催されます。「Daring Cities2020」は、レジリエンスの構築や気候変動の緩和における野心的な取り組みや、気候緊急事態への地域の取り組みを紹介し、促進しています。