IGES研究員が土木学会で国際活動協力賞を受賞

2020年5月22日
お知らせ

5月14日、IGESのヌゴロホ・スダルマント・ブディ都市タスクフォースリサーチマネージャーが、令和元年度土木学会賞にて国際活動協力賞を受賞しました。本賞は、日本との交流・協力を通じて国内外の土木工学の進歩発展あるいは社会資本整備に寄与し、今後とも活躍が期待される、受賞年の4月1日時点でおおむね満50歳以下の外国人に贈られるものです。受賞の決め手は以下5点です。

  1. 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)第3作業部会第10章交通への主執筆者としての関与
  2. 特に日本の都市(横浜市、川崎市、富山市)との都市間連携を通じた、インドネシア都市(インドネシアのバタム市、バンドン市、スマラン市、ボゴール市、バリ州)における持続可能な都市開発への貢献
  3. 上記都市間連携プロジェクトのサブプロジェクトとしての、当該都市に拠点を置く企業間連携の促進
  4. 富山市とスマラン市間での「低炭素社会実現のための都市間連携」に関する協力協定に基づく、スマラン市における圧縮天然ガス(CNG)バスへの転換プロジェクトならびにJICA草の根技術協力事業のもとでのIGES北九州アーバンセンターと共同実施したバンドン市における廃棄物の堆肥化施設の開発プロジェクトなど、多くのプロジェクトの具現化を主導
  5. コベネフィットプロジェクト、二国間クレジット制度に係る実現可能性調査、統合評価モデルの調査など学術的な共同研究および出版を、IGESとバンドン工科大学、ボゴール農科大学、ディポネゴロ大学などのインドネシアの大学とともに推進

ヌゴロホリサーチマネージャーは受賞に際し、次のようにコメントしています。
「都市タスクフォース、持続可能性ガバナンスセンター、気候変動とエネルギー領域、戦略マネージメントオフィス、北九州アーバンセンターなど、IGESの広範な部門が横断的に活動することでこれらの国際協力を実現することができました。持続可能な社会への転換の実現に向け、国際協力のためのより良い環境をともに作っていければと思います。また、今回、私を推薦くださった広島大学の藤原章正教授に心よりお礼申し上げます」

IGESは、引き続き、多用なバックグラウンドを有する研究員による横断的な協力を通じて、国内外の持続可能な開発の推進に貢献してまいります。

参考: 令和元年度土木学会賞受賞一覧 (JSCE award 2019 recipients list, only in Japanese)
http://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/p2019.shtml#s14