2019年11月23日(土)、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、日本国環境省の取り組みへの貢献の一環としてG20各国およびその他の枠組み参加国の取り組みや国際プロセスの決議など、海洋プラスチックごみ対策に関する総合的な情報を一元的にまとめたポータルサイト「Towards Osaka Blue Ocean Vision - G20 Implementation Framework for Actions on Marine Plastic Litter(日本語訳:大阪ブルー・オーシャン・ビジョンの実現に向けて―G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組)」の開設に協力したことをお知らせいたします。
これは、2019年6月に長野県軽井沢町で開かれたG20持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合で採択された海洋プラスチックごみ削減に向けた国際枠組み「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」ならびに、G20大阪サミットで共有された、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を受けたもので、海洋プラスチックごみ問題に関する国際的な議論や対策が一元的に取りまとめられるのは世界でも初めてのことです。
本ポータルサイトは、2019年のG20議長国である日本国環境省が、各国の知見や経験を共有・蓄積することで、世界全体で継続的に海洋プラスチックごみ問題の解決を図る一助とすべく発案しました。IGESの持続可能な消費と生産に関する研究領域では、6月の軽井沢会合や10月に東京にて開催されたG20資源効率性対話・G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組フォローアップ会合も含めた、本領域に関連するさまざまな国際会議の開催に貢献しています。今回も、G20各国ならびにその他の参加国による個別の海洋プラスチックごみ対策や政策を取りまとめた統合報告書の作成において、IGESは中心的な役割を果たしました。この統合報告書は、本ポータルサイトからダウンロード可能です。
IGESは今後も、政策上の意思決定に有益な実践的研究に加えて、企業や自治体、NGO、市民などのプラスチックごみ問題に関する興味関心ならびに理解を促進し、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
Towards Osaka Blue Ocean Vision - G20 Implementation Framework for Actions on Marine Plastic Litter (英語のみ)
https://g20mpl.org/
参考情報
IGES 循環経済と資源効率 特集ページ
https://iges.or.jp/jp/projects/circular-economy
ポリシー・レポート “Circular Economy and Plastics: A Gap-Analysis in ASEAN Member States”(英語のみ)
https://iges.or.jp/en/pub/ce-plastics/en
ポリシー・レポート “Our Actions for a Resource-efficient Future: Following up G7 Progress on Toyama Framework on Material Cycles and 5-year Bologna Roadmap” (英語のみ)
https://iges.or.jp/en/pub/our-actions-resource-efficient-future-0