2019年12月6日、IGESは駐日欧州連合代表部との共催で、気候変動のシナリオ分析に関する知見と課題の共有を目的としたシンポジウム「EU日本 気候変動政策シンポジウム -パリ協定長期戦略を具体化するシナリオ分析の在り方とその活用方法を考える-」を開催します。
シナリオ分析は、将来の不確実性を踏まえつつ、実際の経済社会について複数のシナリオを想定し、脱炭素社会に向かう際の企業や地域にとってのチャンスとリスクを明らかにする有力なツールです。すでにEUでは、長期戦略の策定等において広く利用されている手法であり、日本でも政策立案における活用の有用性や可能性等について検討されることが望まれます。
気候変動に関する最新のシナリオ分析結果をまとめた「IPCC1.5℃特別報告書」(2018年10月)により、世界では1.5℃目標を追求すべきとの認識が広まり、2050年の脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速しています。2019年も「IPCC気候変動と土地に関する特別報告書(SRCCL)」や「IPCC変動する気候下での海洋と雪氷圏に関する特別報告書(SROCC)」といった、重要な科学的知見を提供するレポートが公表されました。日本でも、2019年6月に閣議決定された「パリ協定に基づく長期温室効果ガス低排出発展戦略(以下、長期戦略)」において、科学上の知識に基づく分析が求められています。
IGESでは、「戦略的定量分析センター」において、脱炭素社会の世界的潮流を調査するとともに、日本におけるネット・ゼロ社会の在り方を検討しています。このような活動の一環として、関連する国内外の機関や専門家等の様々なステークホルダーの意見を鑑みた方策を尊重しており、本シンポジウムにおいても、気候変動に関するシナリオ分析の知見や課題について活発な議論を促し、望ましい政策の形成に寄与することができれば幸いです。
イベント概要
日 時 | 2019年12月6日(金) 13:30-18:00(13:00開場) |
場 所 | 駐日欧州連合代表部(ヨーロッパハウス) 〒106-0047東京都港区南麻布 4-6-28 アクセス |
主 催 | 公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) |
共 催 | 駐日欧州連合代表部 |
言 語 | 日本語 / 英語(同時通訳) |
定 員 | 80名 |
参加費 | 無料 |
詳細・お申込み | https://iges.or.jp/jp/events/20191206 |