自然資源・生態系サービス

生物多様性セミナー
「サプライチェーン管理のための生物多様性インパクト評価」

企業が自然資本経営を進めるために、サプライチェーンにおける生物多様性への負荷を定量評価することが今後必要になってきます。このたび、2012年にネイチャー誌に「国際貿易が途上国の生物多様性を脅かす」(Lenzen et al. 2012)を発表された、オーストラリア、シドニー大学のマンフレッド・レンゼン教授が来日されます。レンゼン教授はこの論文で、グローバルフットプリントの手法を活用した、サプライチェーンを通じた直接・間接的な環境負荷を分析する産業連関分析法を応用した、多地域間産業連関(MRIO)モデルをもとに、特にアメリカや日本など先進国による途上国からのコーヒーやパーム油、木材などの商品作物の国際貿易が、途上国の生物多様性を脅かしていることを明らかにしました。
現在、レンゼン教授の研究室では、日本企業がこのモデルを使って、日本の都市レベルまで細分化した多地域間産業連関(MRIO)(Japan IELab)を開発し、その応用として、製品のサプライチェーンを通じた直接・間接的な環境負荷分析を行っています。
レンゼン教授のネイチャー誌に掲載された論文は、2018年3月にコロンビアのメデジンで開催された、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム第6回総会(IPBES6)で承認された「土地劣化と再生アセスメント」の政策決定者サマリー(SPM)にも引用されています。
レンゼン教授の来日に合わせて、教授が開発したオーストラリアの地区レベルまで細分化したMRIOモデルを活用して、どのような環境負荷分析や研究を進めていらっしゃるのか、その最新情報をレンゼン教授から直接お聞きします。また、研究室で進めている日本向けのモデル開発の進捗状況と、今後の可能性についても、研究室の脇山氏からわかりやすくお話いただきます。東京都市大学の伊坪徳宏教授からは、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法で生物多様性への影響を定量評価する「日本版被害算定型影響評価手法(LIME)」の最新版である「LIME3」についてご講演いただき、企業による生物多様性への影響評価と今後の展望についてお話をいただきます。

日 時 2018年8月6日(月)13:30-15:45
場 所 TKP赤坂駅カンファレンスセンター ホール13C アクセス
〒107-0052東京都港区赤坂2丁目14-27 国際新赤坂ビル 東館 13F/14F (事務所:14F)
TEL:03-5572-7811(事務所直通)
東京メトロ 千代田線 赤坂駅 5a出口 直結1分、銀座線と丸ノ内線 赤坂見附駅 山王
下方面改札口 徒歩8分、銀座線と南北線 溜池山王駅 10番出口 徒歩7分
主 催 日経BP環境経営フォーラム(EMF)
地球環境戦略研究機関(IGES)
コンサベーション・インターナショナル(CI)ジャパン
参加費 無料
参加申し込み

こちらのウエブサイトからお申し込みください。
日経BP ESG経営フォーラム事務局

プログラム(講演タイトルは変更の可能性があります。 逐次通訳)
13:30~13:35 主催者挨拶
13:35~14:25 講演「国際貿易に伴う途上国の生物多様性への影響評価:世界とオーストラリアの事例から」

マンフレッド・レンゼン豪シドニー大学 教授、IGESシニアフェロー

14:25~14:45 講演「日本企業の環境負荷を分析するモデル開発」

脇山 尚子豪シドニー大学、IGESフェロー

14:45~15:20 講演「生物多様性への影響を定量評価する最新版LIME3」

伊坪 徳宏東京都市大学 教授

15:20~15:45 質疑応答とパネルディスカッション
講師のプロフィール

マンフレッド・レンゼン
シドニー大学教授、IGESシニアフェロー。産業活動に伴う生物多様性の影響評価を多地域間産業連関分析(MRIO)モデルを利用して実施。187カ国をカバーした多地域間産業連関表のメガデータベースを開発。2012年にネイチャー誌に発表された「国際貿易が途上国の生物多様性を脅かす」ほか、論文多数。

脇山 尚子
シドニー大学博士課程、IGESフェロー。日本での多地域間産業連関分析(MRIO)モデルを利用した産業活動に伴う生物多様性の影響評価のためのモデルを開発中。
国連環境計画 グローバル環境アウトルック6(UNEP GEO6)の「資源消費と生産」の主執筆者の一人。

伊坪 徳宏
東京都市大学の環境学部教授、総合研究所環境影響評価手法研究センター長。1998年東京大学工学系研究科材料学専攻修了卒業、博士(工学)。 1998年から社団法人産業環境管理協会において経済産業省LCA国家プロジェクトでライフサイクル影響評価手法を開発。

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