お知らせ

日本企業調査レポート2018年度版
「主流化に向かうSDGsとビジネス ~日本における企業・団体の取組み現場から~」発刊
~ジェンダー平等・ダイバーシティ経営の推進における課題も明らかに~

2019年2月28日

 一般社団法人 グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)および公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES=アイジェス)は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について、日本における企業の取り組み実態に関する最新の調査結果をとりまとめた、SDGs日本企業調査レポート2018年度版「主流化に向かうSDGsとビジネス~日本における企業・団体の取組み現場から~」を2月28日(木)に発刊いたしました。  3年目となる今回のレポートでは、GCNJの会員企業・団体におけるSDGsの認知度・取り組みに関する経年変化に加え、雇用・労働面におけるSDGsの取り組みとして、ジェンダー平等の推進を中心とするダイバーシティ経営の現状と課題を考察しています。本レポートでは、以下の諸点を含む内容が明らかとなりました。

  • 企業・団体のSDGsの認知度・取り組みについては、総じてSDGsの本業化が進んでいます。例えば、SDGsに対する経営層の認知度は、この1年間で36%から59%まで上昇しました。また、SDG Compass*1の進捗度について、ステップ1「SDGsを理解する」は、2016年の54%から、2018年は31%まで減少し、多くの企業・団体が実施フェーズに入ったといえます(例えば、SDGsを中期経営計画に取り込み、CSV製品の開発が進展など)。
  • SDGsと関連の深いホットトピックスについて、多くの企業・団体によって取り組まれていたのは、ダイバーシティ/女性活躍(154件)、CSR調達(137件)、レポーティングにおけるSDGsの取り組み(134件)でした*2
  • 日本でダイバーシティ経営を進める上での課題はジェンダー平等*3の推進といえます。今回の調査では、ジェンダー平等推進の取り組みは主に職場において行われており、その多くは企業の法令遵守によって支えられていました。一方、社内での制度(男性の育児休業など)の運用や、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づき、職場を越えた市場や地域における取り組みが課題として見えてきました。
  • 先進的な企業は「女性活躍*4」を「イノベーションを起こすためのダイバーシティ推進の一環」と位置づけて、女性のみならず、男性も含めた働き方改革を通じてダイバーシティ経営を推進していました。また、このような企業は、外国籍人材、障がい者など多様な人材の強みもイノベーションにつなげる努力をしていました。

 レポートの付録には、経営トップおよび経営層がSDGsについて語るインタビュー記事を多数掲載しており、企業・団体において主流化が見えてきたSDGsの取り組みについて、様々な立場の方にご活用いただける内容となっています。

本レポートの詳細は以下ページよりご覧ください。


*1. SDG Compassとは、GRI (Global Reporting Initiative)、UNGC及びWBCSDにより作成されたSDGsに関する企業行動指針であり、SDGsに取り組む多くの企業に参照されている。日本語版はGCNJ・IGESにより2016年3月発行 http://www.ungcjn.org/sdgs/pdf/SDG_COMPASS_Jpn.pdf

*2. 全180件中の回答数。「積極的に取り組んでいる」と「ある程度取り組んでいる」の合計を記載。

*3. ジェンダー平等とは「生まれうけた性に関わらず平等に権利、責任、機会を持つこと」を指す。ジェンダー平等を達成するためには、「人生における選択肢を広げ、自分の意思で選び取りながら生きていくための力を身につけるプロセス」である「エンパワーメント」が不可欠である。

*4. 日本で用いられる「女性活躍」は、「女性のエンパワーメント」や「企業のジェンダー平等推進に関する取組み」など広い意味を持って使われている。

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)について

一般社団法人 グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ: Global Compact Network Japan)について
国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、人権、労働、環境、腐敗防止の10原則とSDGsを実践し、持続可能な成長を実現するための世界的な組織です。GCNJは、2003年12月に日本におけるローカルネットワークとして発足しました。日本におけるUNGC活動の推進と、サステナビリティ戦略の実践を目指す企業や組織に対して、学習・協働・発信などのためのプラットフォームを提供することによって持続可能な世界を実現することをミッションに活動を行っています。SDGsの達成に向けて会員の皆様や関連機関と共に推進する活動情報等はこちらをご参照下さい。
http://www.ungcjn.org/sdgs/index.html

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