この報告書は、過去2年間、(一社)環境政策対話研究所が作成してきた「欧州気候市民会議に関する調査報告書(2021年及び2022年版)」を引き継ぎ、地球環境戦略研究機関(IGES)において作成した2023年版です。2021年4月に作成された最初の報告書では、フランスおよび英国の国レベルで行われた気候市民会議の詳細の報告に重点が置かれました。2022年9月に作成された2番目の報告書は、英国やフランスの自治体などへの気候市民会議の広がりと英仏以外の欧州諸国の取り組みをカバーし、可能な範囲でそれらの相互比較や多面的な視点からの分析を行いました。この3回目の報告書は、欧州においてこれまでに実施された気候市民会議から得られた多くの学びや、それを基に作成された様々なガイダンスの紹介に重点を置いています。
本書は、1972年に『成長の限界』を発表してから50年にあたる2022年にローマクラブが出版したレポート『Earth for All: A Survival Guide for Humanity』の日本語翻訳版である。持続可能な未来への変革を促す国際イニシアチブ「Earth for All(万人のための地球)」が中心となりまとめたもので、新たなシステムダイナミクスモデルをもとに、プラネタリーバウンダリーの範囲内で持続可能な社会経済のパラダイムを追求する具体的な道筋を示している。
「小出し手遅れ(Too Little Too Late)」、「大きな飛躍(Giant Leap)」の2つのシナリオをもとに、2030年、そして2050年以降の世界の姿を描き出し、貧困、不平等...
本報告書は、アジア太平洋地域ならびに5つの準地域における持続可能な開発目標(SDGs)に向けた進捗を分析するとともに、異なる人口グループ間にある不平等と脆弱性を考察している。また、2030年までにSDGsを達成し、誰一人取り残さないために克服すべきギャップを評価している。本報告書は、ターゲットに向けた地域の行動を軌道に乗せ続け、その中で生じる課題に対処することを目的としている。アジア太平洋地域において「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の優先順位付け、計画、実施及びフォローアップに関わるすべてのステークホルダーにとって有益な一冊である。
国連環境計画(UNEP)が発表した「Emissions Gap Report 2021: The Heat Is On - A World of Climate Promises Not Yet Delivered」エグゼクティブ・サマリーの日本語翻訳版(暫定非公式訳)。予想される温室効果ガスの排出量とパリ協定の目標を達成するために削減すべき排出量との差である「排出ギャップ」について分析を行っている。
今回の報告書は、最新の国別排出削減目標(NDC)および2030年に向けた緩和策の誓約について、2030年の世界の排出量や排出ギャップに限定的な影響しか与えず、2030年の予測排出量はこれまでの無条件NDCと比較して7.5%しか削減を上積みできないことを明らかにしている。一方で、温暖化を2...
アジアの都市は,再エネのシェアの増加や多様な政 策措置の導入によるエネルギー効率の改善など,世界 的に合意されている気候変動の緩和策の目標に向けて すでにさまざまなレベルの取り組みを行ってきてい る。アジアの多くの都市も,ネットゼロへの取り組み を宣言してきている。いくつかの都市は,ネットゼロ に向けた計画と具体的な行動を公表した。しかし,ほ とんどの都市は利用できる資源や経験・能力が限られ ているために,2050 年までにネットゼロを達成する 長期計画を立てる課題に直面している。都市の境界内 で利用可能な再生資源が限られていることを考える と,都市単独でネットゼロを達成することは通常のア プローチでは極めて難しい。地域循環共生圏のアプロ ーチを採用すれば,農村地域との協力をネットゼロに...
国際資源パネル(IRP)「Policy Options to Eliminate Additional Marine Plastic Litter by 2050 under the G20 Osaka Blue Ocean Vision」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。本シンクピース(解説文書)は、G20からの委託により、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンを実現するために可能な政策オプションの定性的検討を行ったものである。大阪ブルー・オーシャン・ビジョンは、G20諸国に対し、「包括的なライフサイクルアプローチを通じて、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにする」ことを自主的にコミットさせ...
新型コロナウィルス(COVID-19)による社会・環境・経済への広範な影響を受け、政策立案者にはプラネタリー・ヘルス(地球の健康)を取り戻すことが求められている。 地球環境戦略研究機関(IGES)による新型コロナに関するポジションペーパー3.0は、健康な地球を目指し、実現可能なアクションについて提案し、野心的な政策立案を支援することを目的としている。 本ペーパーでは、「プラネタリー・ヘルス」と「ワンヘルス」の基本概念を紹介した後、グリーンイシューである生態系関連、そしてブルーイシューである水関連の提案を行い、さらに、ブラウンイシューである気候変動やグレーイシューである大気汚染の問題に対処するための経済刺激策のモメンタムを適切に維持する方法を検討する。最後に、生態系と気候の保護を統合しつつ...
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)
The ASEAN State of Climate Change Report (ASCCR) provides an overall outlook of the state of play of climate change issues in the ASEAN region. ASCCR is also a forward-looking report, which includes recommendations on making the transition toward 2030 and on to 2050 for both adaptation and mitigation, considering ASEAN’s development context and the...
Net-zero: Towards 1.5°C Goal
In 2021, Japan announced its Green Growth Strategy, setting out a roadmap for key technologies in line with its commitment on carbon neutrality by 2050. Japan has embarked on several initiatives on transformative technology in key sectors, with the a

IPCC 48 - Special Report on Global Warming of 1.5°C
This is a special page containing information relevant to the 48th Session of the Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC), held in Incheon, Korea on 1-6 October 2018 and the its special report on Global Warming of 1.5°C.