排出ギャップ報告書2023(エグゼクティブ・サマリー):記録更新―平均気温は過去最高となったが、世界は(再び)排出量の削減に失敗(日本語翻訳版)

Translation of non-IGES Material
cover image

国連環境計画(UNEP)が発表した「Emissions Gap Report 2023: Broken Record –Temperatures hit new highs, yet world fails to cut emissions (again) - Executive Summary」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。誓約された温室効果ガス排出削減量とパリ協定の長期気温目標に整合するために必要な削減量との間のギャップ、およびこのギャップを埋める機会について独立した科学に基づく評価を提供している。国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)に先駆けて発行された本版では、グローバル・ストックテイクの最終的な議論に最適な知見を提供するとともに、すべての国による前例のない行動が必要とされていることを改めて示している。また、厳格な緩和行動が遅れることにより、将来的に大気中からの二酸化炭素除去(CDR)への依存度を高める可能性が高くなるものの、大規模なCDRオプションが利用可能になることを当然視することはできないとして、エネルギー転換に伴う機会と課題、およびCDRの開発と展開についても検討している。

Author:
United Nations Environment Programme [UNEP]
Date: