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変化が激しく、またその予見が難しい地球環境やそれにともなう社会·経済の変化の中で、企業はその存続のために対応を迫られています。こうした状況下で、環境(E)・社会(S)・企業統治・ガバナンス(G)、いわゆるESGを経営方針や投資判断に組み入れるアプローチは、有用な手法の1つとして活用されています。
本書の特徴は、「ESGにどのように取り組むか」のみならず、「なぜESGに取り組む必要があるのか」について、国際的な動向や科学的視点も含めて解説している点です。構成は次のとおりです。第1章でESGの基本的な点を「質問と答え」というかたちで整理しています。第2章では特にカーボンニュートラルに向けた取り組みの観点から、投資家と企業の関係を解説しています。第3章では、近年ESGが注目されている背景について、気候変動と新型コロナウイルス感染症を取り上げ、その深刻さとともに投資家の関心がどこに向いているのかに焦点をあてています。そして第4章から第8章で、食料、生物多様性·森林、資源の確保(循環経済)、化石燃料、気候変動影響への対応(適応策)を取り上げ、これら地球環境問題の状況、国内外の対応、そしてその中でESG投資が果たし得る役割を説明しています。
目次:
はじめに
第1章 押さえておきたいESGの基礎知識
第2章 ESGをめぐる投資家と企業の関係
第3章 ESGに関心が高まる背景と根源的課題
第4章 食料(地球環境問題からESGを考える①)
第5章 森林・生物多様性(地球環境問題からESGを考える②)
第6章 循環経済(地球環境問題からESGを考える③)
第7章 化石燃料(地球環境問題からESGを考える④)
第8章 気候変動適応(地球環境問題からESGを考える⑤)
おわりに
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