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持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)が2021年3月に発表した「Vision 2050 :Time to Transform」(「ビジョン2050」)のエグゼクティブサマリー日本語翻訳版。サステナブルな世界の実現に向けたビジネスの役割を探求した最初の「ビジョン2050」が2010年に作成されてから10年が経過する中、生態系・社会の重大な転換点に近づく危機にありながらも、世界は依然として従来の枠組みに留まり、変革が進んでいない状況にある。WBCSDでは、2年間の議論を経て今回「ビジョン2050」を更新し、今世紀半ばまでに90億人以上がプラネタリー・バウンダリー(地球の限界) の範囲内で真に豊かに生きられる世界を実現するTransformation(大変革)に向けた道筋を明らかにした。企業が今後10年間にとるべき行動の指針となるものであり、企業に対して大変革への主導的役割を求めている。今回の更新プロジェクトは、WBCSD事務局のほか、40名以上の世界のビジネスリーダーと、様々な分野の専門家で構成される外部レビュー委員会の協働により行われた。日本語翻訳はIGESが中心となり、更新プロジェクトに参加した損害保険ジャパン株式会社、トヨタ自動車株式会社、富士通株式会社の協力を得て作成したものである。
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