ASEAN+3地域は、経済成長と人口増加が続く一方、それに伴う廃棄物の増加が課題となっています。プラスチック汚染については、この地域は主要なホットスポットと認識されています。E-waste(電気電子機器廃棄物)の発生量が増加している一方、法令に従って適切に処理されている割合は少なく、環境上・労働安全上のリスクが指摘されています。また、廃棄物においては、一部の国を除いて法令自体が存在せず、非公式な処理業者がその解体・リサイクルを担っており、環境上・労働安全上のリスクが懸念されているだけでなく、今後増加し続ける廃自動車を、非公式な処理業者だけで処理することができるかという課題も生じつつあります。
こうしたASEAN地域における問題に対処するため、東アジア•アセアン経済研究センター(ERIA)は、2019年10月に環境ユニットおよび海洋ごみに関する地域ナレッジセンターを設立し、地域の政策形成に資する調査研究、対外発信、情報共有に努めてきました。
本シンポジウムは、ERIAの調査研究活動において収集・分析したアジアにおける循環経済移行に関する課題について、IGESが共同編集を担い、研究員が多数の章を執筆したハンドブック「ASEAN+3におけるプラスチック汚染対策の現状と今後の展望」の内容をはじめ、E-wasteや廃自動車の解体・リサイクルの現状と今後の展望に関する研究成果を紹介するとともに、専門家の方々と議論する場を提供するものです。
E-wasteについては、本年出版予定のASEAN5か国におけるE-wasteの国際資源循環の実態を取りまとめた調査研究報告書の成果を紹介します。また、廃自動車については、ERIAが2025年に出版したASEAN地域における廃自動車の解体・リサイクルに関する調査研究報告書を踏まえ、同分野の現状や課題、今後の展望について議論します。
Event Details
ハイブリッド(TKP新橋カンファレンスセンターおよびオンライン)
TKP新橋カンファレンスセンター 14G会議室
〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目3−1 12階
ERIA・IGES共催セミナー事務局
河村 玲央
E-mail. [email protected]
Programme
| 9:00-09:15 | 開会挨拶 | ||
| 河村 玲央 ERIA 海洋ごみに関する地域ナレッジセンター長 堀田 康彦 IGES 持続可能な消費と生産 リサーチディレクター | |||
| 9:15-10:35 | 第1セッション:プラスチック汚染対策 | ||
| <プレゼンテーション①> | |||
| -ASEAN諸国のプラスチック汚染と対策の現状 河村 玲央 ERIA 海洋ごみに関する地域ナレッジセンター長 | |||
| -プラスチック汚染の生態系への影響と放棄・投棄漁具対策 豊島 淳子 IGES 生物多様性と生態系サービス リサーチマネージャー | |||
| -行動変容によるSUP消費削減の可能性 渡部 厚志 持続可能な消費と生産 プログラムディレクター代理/ステークホルダーエンゲージメントディレクター | |||
| Q&A | |||
| <プレゼンテーション②> | |||
| -プラスチック条約交渉の現状とASEANの動向 宇治 梓紗 京都大学大学院法学研究科准教授 | |||
| -日ASEAN環境協力におけるプラスチック汚染対策 中山 直樹 環境省海洋プラスチック汚染対策室室長 | |||
| -ASEAN諸国における拡大生産者責任制度 岩崎 総則 ERIA リサーチフェロー | |||
| Q&A | |||
| 10:35-10:50 | コーヒーブレーク | ||
| 10:50-11:50 | 第2セッション:ASEANのE-waste対策と廃自動車対策 | ||
| <プレゼンテーション> | |||
| -ASEAN諸国のE-wasteの対策の現状と展望 平田 礼王 埼玉学園大学経済経営学部専任講師/ 京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師 | |||
| -ASEAN諸国の廃自動車の対策の現状と展望 岩崎 総則 ERIA リサーチフェロー | |||
| -E-waste、ELV、および重要鉱物を対象とした日ASEAN資源循環パートナーシップ(ARCPEEC)について 中村 祥 環境省循環型社会形成推進室企画官 | |||
| Q&A | |||
| 11:50-12:00 | まとめ・閉会 | ||
| 河村 玲央 ERIA 海洋ごみに関する地域ナレッジセンター長(仮) | |||
| 12:00-13:00 | ネットワーキングランチ | ||