気候変動ウェビナーシリーズ

【中国動向】中国全国排出量取引制度の一年~2021年7月からの進捗~

2022年7月22日 (金)14:00-15:00

世界最大の温室効果ガス排出国である中国は、2060年までのカーボンニュートラル達成を表明しています。

同国は2017年12月から発電部門を対象とした全国排出量取引制度を構築しており、2021年7月16日にオンラインで正式に取引を開始しました。
運用開始から約1年、中国全国排出量取引制度にはどのような進捗があったのでしょうか。
IGES研究員が本制度をおさらいしながら、今後の課題や展望について解説しました。

 
ワーキングペーパー

本稿は、全国炭素排出量取引制度(以下、全国ETS)の進捗状況について整理し、制度の特徴や既存地域炭素市場への影響等を分析し、今後の方向性を展望する。要点は以下の通りである。

  • 全国ETSの構築は2017年12月から開始し、2018年3月に中央省庁の再編により担当部署の変更及び2020年の新型コロナウイルス流行の影響も受けて、当初の計画より約1年遅れるが、概ね順調に進められている。
  • 2020年末に全国ETSの法的基盤である「炭素排出割当量取引管理弁法(試行版)」が公布され、2021年2月1日から施行された。同時に、制度初期段階の対象とする発電部門の重点排出事業者及びその排出割当量の設定・配分方法が確定した。今後、発電部門の排出割当量の予備配分を行い...

Event Details

Date/time
2022年7月22日 (金)14:00-15:00
Venue

オンライン

Languages
日本語

Presentation Materials

【中国動向】中国全国排出量取引制度の一年~2021年7月からの進捗~

司会進行: 髙橋 健太郎 気候変動とエネルギー 副ディレクター

14:00 - 14:30
劉 憲兵
気候変動とエネルギー リサーチリーダー
PDF (1.4MB)
14:30 - 15:00
質疑応答
  PDF (278KB)

録画映像