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国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第 23 回締約国会議(COP23)におけるREDD+に関する国際交渉について報告・分析するとともに、サイドイベント情報として「エミッション・ギャップ・レポート」における森林関連の報告とサプライチェーンにおけるゼロ・デフォレステーションを取り上げた。要点は以下の通りである:
・COP23における「REDD+の支援の調整」に関する交渉は合意には至らず、その糸口を見出すことも困難な状況にある。
・REDD+の準備が進む国に対する成果支払いを実施していくことに加え、REDD+の気候変動適応や生態系サービス強化機能に着目してレディネス支援も継続し、参加国を増やすことが重要である。
・植林と森林減少防止は、コストと実現可能性の観点から、野心度の高いNDCへの修正において注目すべきカテゴリーである。
・将来、森林と農地の競合等の土地資源問題が深刻化する可能性があり、土地セクターの効果的な気候変動緩和策についての検討が重要となる。
・国際的な大企業は、ビジネスリスク・チャンスを考慮して、サプライチェーンのゼロ・デフォレステーションに取り組みはじめている。
・企業のゼロ・デフォレステーションの取り組みは、民間企業によるREDD+への貢献の1つの方法と位置付けられ、相互にメリットを及ぼすように連携させる必要がある。
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