今年11月にブラジルで開催される国連気候枠組条約(UNFCCC)第30回締約国会議(COP30)は、京都議定書の発効から20年、パリ協定の採択から10年という節目の年にあたります。
近年の進展を振り返ると、2023年のCOP28では第1回グローバルストックテイク(GST-1)の成果文書が採択され、2024年のCOP29では、2025年以降の気候資金に関する新規合同数値目標(New Collective Quantified Goal on Climate Finance: NCQG)が決定されました。COP30では、GST-1の成果をどのように受け止め、第2回GSTにつなげていくかが論点になる見込みです。また、途上国への気候資金を2035年までに年1.3兆米ドルに拡大する「1.3兆ドルに向けたバクー・ベレン・ロードマップ」が策定される予定です。このロードマップには、民間による脱炭素投資や市場メカニズム、適応ビジネスなども含まれる見込みであり、幅広いアクターに具体的な行動を促すものとなるかどうかが注目されています。
また、各国は改訂版「国が決定する貢献(NDC)」の提出を開始しています。今回の改訂は、1.5℃目標への達成を左右する分岐点にあたり、COP30までに各国がどの程度、排出削減の野心を引き上げるのかにも注目が集まっています。
本ウェビナーでは、これまでの交渉経緯を振り返りつつ、パリ協定の1.5℃目標達成に特に影響を与えるNDC、GST、NCQGの3つを中心に、COP30で注目すべき重要論点を解説しました。なお、COP30の重要議題のひとつになっている「適応に関する世界全体の目標(GGA)」についてはウェビナーシリーズ第2回で詳しく取り上げています。
Event Details
オンライン
IGES ウェビナー事務局([email protected])
Presentation Materials
COP30直前ウェビナーシリーズ 第1回 司会進行: ⽔野 理 気候変動 プログラムディレクター | |||
|---|---|---|---|
| 5分 | 開会挨拶 | ⽔野 理 気候変動 プログラムディレクター | |
| これまでの交渉の振り返り | 田村 堅太郎 気候変動 リサーチディレクター | PDF(2.9MB) | |
| 「国が決定する貢献(NDC)」の各国対応状況とそこから読み解く国際動向 | |||
| グローバル・ストックテイク(GST)の成果をめぐる議論 | 高橋 真沙子 気候変動 リサーチマネージャー | PDF(1.5MB) | |
| 全てのアクターに呼びかける「年1.3兆ドルロードマップ」と新しい資金目標全体の整理 | 大田 純子 北九州アーバンセンター リサーチマネージャー | PDF(2.7MB) | |
| 質疑応答 | |||