気候変動ウェビナーシリーズ

トランジション・ファイナンスの最新動向

2023年7月21日(金)14:00-15:00

2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、企業の脱炭素への取り組みを支援する「トランジション・ファイナンス」が注目されています。企業の脱炭素化を推進するためには、1.5℃目標と整合する「トランジション戦略の妥当性」を担保し、トランジション・ファイナンスの信頼性を確保することが必要です。

世界では、2023年6月に国際資本市場協会(ICMA)がその指針となる「クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック(ICMAハンドブック)」を改訂しました。国内では、2023年2月に「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定され、5月に「GX推進法」が成立しました。これにより、脱炭素への取り組みを早期に実行する方針が示され、年内には民間投資を促進するために「GX経済移行債」が予定されるなど、経済産業省を中心にトランジション・ファイナンスに関する取り組みが進められています。

一方、「GX実現に向けた基本方針」で重視される技術は、2030年以降に導入が見込まれるものが中心です。1.5℃目標の達成を左右する「決定的な10年」における具体的な排出削減につながる行動や取り組みとしては不十分であり、政策が目標とのギャップを抱えていることが指摘されています。このような背景を踏まえて、本ウェビナーでは、ICMAハンドブック改訂の内容を含む国内外のトランジション・ファイナンス市場の動向について紹介し、信頼性の高いトランジション・ファイナンスの拡大に向けた議論を深めました。

Event Details

Presentation Materials

トランジション・ファイナンスの最新動向

司会進行: 田村 堅太郎 気候変動とエネルギー プログラムディレクター

14:00 - 14:40
ファイナンスタスクフォース プログラムマネージャー
PDF (1.4MB)
14:40 - 15:00
質疑応答
 
 

録画映像