強化された透明性枠組み(ETF)の解説

Event: IGES COP29直前ウェビナーシリーズ
Date: October 29, 2024 (online)
Presentation

パリ協定には、年月とともに段階的に向上する各国の危機感と野心、技術の発展を加味し、新しい約束(プレッジ)が従来のプレッジを超えていく仕組み、「ラチェット・メカニズム」が組み込まれています。ラチェット・メカニズムの構成要素は3つあります。5年ごとに策定・提出する国が決定する貢献(NDC)(第4条)、各国の行動や支援の透明性を高めていくことにより、お互いの進捗状況をチェックしあうことを可能とする「強化された透明性枠組み」(Enhanced Transparency Framework: ETF)(第13条)、そしてETFやIPCC等からの情報をベースにパリ協定の目的および長期目標の達成に向けた全体の進捗状況を5年ごとに確認する「グローバル・ストックテイク」(Global Stocktake: GST)(第14条)です。

来年2月までのNDCの提出を前に、COP29では年末が期限となっている隔年透明性報告書がはじめて提出されます。本ウェビナーでは、透明性枠組みが果たす役割、その内容や特徴、COP29での期待について解説し、NDCの目標引き上げにこれらが果たす役割とは何か議論しました。

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