シリーズ激動中国 パリ協定後の気候変動政策:その48 中国・雅魯藏布江水力発電プロジェクトの現状と展望

In 隔月刊 地球温暖化
Volume (Issue): 2025/09
Non Peer-reviewed Article
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025年7月19日、中国は雅魯藏布江(ヤルツァンポ川)下流における超大型水力発電プロジェクトの事業主体となる「中国雅江集団有限公司」を正式に設立した。国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)管轄下の中央企業として第22位に登録されたこの新会社は、中国のエネルギー安全保障と気候変動対策における野心的な取り組みの象徴といえる。本プロジェクトは、第14次5カ年計画(2021-2025年)に明記された国家重点事業として位置づけられている。構想段階ではあるが、その規模は前例のないものだ。総投資額は1兆元を超えると推測され、これは三峡ダムの約5倍に相当する。発電能力は最大6,000万kW(60GW)、年間発電量3,000億kWhのポテンシャルを持つとされ、実現すれば三峡ダムの3倍の規模となる。

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