第1期戦略研究報告書森林保全プロジェクト

Business Report
第1期戦略研究報告書森林保全プロジェクト

IGES森林保全プロジェクトは、第1 期においてアジア太平洋地域における経験に基づく持続可能な森林管理に関する原則および措置の明確化をねらいとした。広範な研究活動が、相互に関連する4つのサブテーマに焦点を当てた枠組みの中で、常勤職員、客員研究員およびIGES 外部の研究協力者の相互の協力のもとで実施された。森林保全プロジェクトが開催した4回の国際ワークショップ並びに3 回の政策対話の結果を含む多様な研究活動から、多くの有意義な成果を得る事ができた。森林破壊の構造分析に関するサブテーマは、「不十分な地元の住民並びに共同体の権利基盤」並びに「不完全な市場メカニズムにおける市場の影響力」および「産業的側面に力点をおいた開発パラダイム」と「経済的・政治的不安定性」を主な根本原因として再確認できた。参加型森林管理に関するサブテーマでは、既存の参加型森林管理を主なアクター、林地の法的位置付け、並びに関連する活動などに応じて類型分類し、外的、内的制約要因の分析を通して政策提言を提示した。持続可能な森林管理を支援する木材貿易政策に関するサブテーマは、アジア諸国における木材貿易に関する時系列分析を主に実施し、木材貿易の空間均衡分析にむけたデータ収集を行った。森林保全のための法的・行政的手法に関するサブテーマでは、持続可能な森林管理に関連する国際的な法的取決め、森林問題に関する国際的な政策対話、並びに参加型森林管理に関する国内法制度の分析を行った。また、この観点から、特に持続可能な森林管理における地元住民の参加に焦点をあて、他のサブテーマの研究成果を参照しながら持続可能な森林管理のための原則および措置を検討した。プロジェクトの実施に関連して、当プロジェクトは、研究者、NGO、地元住民そして政府担当者と有意義なネットワークを形成することができた。

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