社会の中の鉱物資源の評価:金属リサイクルー機会・限界・インフラ 政策決定者向け要約

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国際資源パネル(IRP)「Metal Recycling: Opportunities, Limits, Infrastructure (Summary for Policy Makers)」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。本資料は、グローバル金属フロー作業部会の報告書2b「金属リサイクル―機会・限界・インフラ」の要約版である。完全版は、CD-ROM版として配布される(本資料の31ページを参照)。UNEP国際資源パネルは、金属のリサイクル問題に包括的観点から取り組んでいる。21世紀の金属リサイクル推進には製品に焦点を合わせたアプローチが必要である。これは、経済的に採算の取れる技術と方法を、回収プロセス全体を通じて適用し、「人造鉱物」つまり製品中の複雑に結合した物質から金属を抽出することであり、天然性鉱物から金属を取り出すための膨大なノウハウが基盤になっている。現代の製品は「人造鉱物」とみなすことができ、天然性鉱物から金属が取り出されるように、「人造鉱物」は金属リサイクルの鉱床となる。リサイクルの経済的成功と求められる資源効率化には、深い知識に加えて、適応性が高くロバストなリサイクルならびに製錬施設、システム、および技術が 必須要素である。このため、既存の十分な採算性のある製錬プロセスの知識とインフラを活用し進化させることが不可欠である。知識もインフラも、一次および二次金属製錬産業に確立されており、したがってますます複雑になる使用済み製品を最大の資源効率でリサイクル可能となるために、これらの技術を維持していく必要がある。
 

Author:
International Resource Panel
Date: