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グリーンインフラに通じる考え方で、生態系を活用した防災・減災を表すEcoDRR (Ecosystem-based Disaster Risk Reductionの略称)が国際的に注目を集めている。これは、生態系の管理、保全や再生により災害リスクを低減するとともに、人々が日ごろから享受している様々な自然の恵みを守っていこうとするものだ。日本から海外への政府開発援助(ODA)の実施を一元的に担うJICAでは、Eco-DRRを自然環境分野の4つの戦略課題の1つとして、これまでにも関連する取り組みを実施してきた。こうした背景から、海外におけるEco-DRRの社会実装推進にJICAが果たす役割が期待されている。8月30日にグリーンインフラ研究会が開催したセミナーでは、Eco-DRRに関するJICAの取り組みやIGESによる研究について紹介し、討論を行った。海外、特に発展途上国において、Eco-DRRの社会実装を推進するために求められるものは何か――。この問いに対して挙げられた「技術の開発と導入」、「土地利用の改善」、「評価と順応的管理」、「利害調整と政策」の4つの視点について説明する。
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