令和元年度マレーシア・フィリピンの廃棄物発電導入支援委託業務報告書

Commissioned Report

環境省では、我が国とつながりの深いアジア・太平洋諸国を中心に、循環型社会構築のための廃棄物管理分野での協力を推進している。本業務は、そのような二国間協力のうち、マレーシア及びフィリピンに焦点を当て、廃棄物管理の改善を推進する一環として、我が国の廃棄物発電に関する技術面・制度面の知見を元にしたガイドライン等の策定やワークショップ等の開催を通じて両国における廃棄物発電施設の導入促進を図ることを目的に実施したものである。マレーシアとの協力では、マレーシアの廃棄物に関連する最新の動向を把握するため、報道情報の収集、関係機関へのヒアリング、文献調査による情報収集・整理を行った。また、廃棄物発電技術選定ガイドラインの作成を支援するとともに、「マレーシアにおける廃棄物発電技術の選定ガイドラインの策定に関するワークショップ」を開催し、廃棄物発電技術選定ガイドラインについての進捗共有と内容の協議を行った。フィリピンとの協力では、フィリピンの廃棄物管理に関する動向を把握するため、報道情報の収集、関係機関へのヒアリング、文献調査などによる情報収集・整理を行った。また、我が国の焼却灰の処理基準について環境天然資源省に情報提供するとともに、フィリピン官民連携センターが進めている廃棄物分野のPPPガイドブックの作成作業の支援を行った。さらに、廃棄物分野における日本・フィリピン環境対話においてモデル都市として指定されているダバオ市において、関係者のヒアリングなどを基
に、廃棄物発電施設の整備に向けた状況について情報収集を行った。

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