金属の社会蓄積量:科学的総合報告書

Translation of non-IGES Material
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国際資源パネル(IRP)「Metal Stocks in Society: A Scientific Synthesis」の日本語翻訳版(暫定非公式訳)。きわめて多様かつ集約的な金属使用に関する主たる問題は、社会がそれらの1 つまたは多くの長期的供給に関心を持つ必要があるか否かである。これは、短時間で明快に答えを出すことのできない、多面的な問題である。この問題に取り組むために、資源パネルのグローバルな金属フロー作業部会は、一連の6 分冊の報告書を構想した。このうち、本報告書は金属の社会蓄積量を取り上げた、最初のものである。20 世紀を通じ、金属使用は増加し続けたため、金属の蓄積は地下資源ベースから社会での金属の蓄積へと大きくシフトした。本報告書はこのトピックについての関連文献をレビューしたものである。54 件の研究のまとめから、使用中蓄積量および使用中寿命のかなり詳細な姿が描けるのは、5 つの金属、すなわち、アルミニウム、銅、鉄、鉛、亜鉛に限られることが明らかである。限られたデータからではあるが、先進国の1 人当たり使用中蓄積量は、一般に、5 ~ 10 の要素で発展途上国のそれを上回ることがわかる。金属の社会蓄積量およびその寿命に関する信頼できるデータは、将来のグローバルなリサイクル・インフラ構築に不可欠である。

Author:
International Resource Panel
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