IGESは、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)が2025年9月に発表した2つの重要なレポート「物理的リスクに先手を打つ(Getting Ahead of Physical Risk)」および「バリューチェーンにおける物理的リスクとレジリエンス(Physical Risk and Resilience in Value Chains)」の日本語翻訳版をSOMPOホールディングスと共同で2026年3月に作成しました。
近年、激甚化・頻発化する自然災害は、経済活動や生活基盤を揺るがす「現在進行形の危機」となっています。グローバルなバリューチェーンのあらゆる結節点で生じる損害は、累積的に深刻な財務リスクへと転換されます。物理的リスクへの対応はもはや将来の課題ではなく、企業価値そのものに関わる重要な「経営テーマ」となっています。
日本企業においてもサプライチェーン分断への関心は極めて高いものの、物理的リスクを財務戦略や中長期的な経営判断にまで昇華させるプロセスには、改善の余地が多く残されています。翻訳した2つのレポートは、経営層がいかにリーダーシップを発揮し、組織横断的な対話を主導するべきかという問いに対し、具体的な指針を提示するものです。
本セッションでは、翻訳に関わった関係者らとともに、2つのレポートが示す要点と企業の実践事例を共有します。バリューチェーンに関わる幅広い実務者を巻き込み、バリューチェーンを牽引する日本企業が取るべき具体的なアクションについて多角的な議論を展開します。
※ 翻訳に当たっては、日本のWBCSDタスクフォースに多大なる協力をいただきました。また国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)のバリューチェーン・マネジメント(VCM)部会のメンバー2名が翻訳レビューを担当しました。さらにVCM部会では2つのレポートの勉強会を重ねてきました。
※ 日本語版は、WBCSDサイトの上記ページ内、"Download publication"(オレンジ色のボタン)よりダウンロードが可能です。
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