持続可能な消費と生産
G7公開ワークショップ

資源効率性と低炭素社会による機会と示唆

世界における資源の消費は、これまでになく大きく増加しています。資源の生産、消費、廃棄といった活動は、温室効果ガスの排出とも大きく関係し、3R推進等による資源効率性を向上は、循環型社会の実現のみならず、温室効果ガスの排出削減も期待できる取り組みです。また、将来実現すべき低炭素社会が、資源循環システムにどのようなことを示唆するのかにも注意を払う必要があります。

特に、昨年の国連気候変動枠組条約第21回締約国会合(COP21)でパリ協定が採択されて以降、資源効率性政策と気候変動政策を協調させることの重要性が強く指摘されてきました。本年5月に富山で発表されたUNEP国際資源パネル(IRP)の最新の報告書においても、気候変動対策と資源効率政策の統合は、費用効率的に気候変動目標を実現するために必要不可欠であるとともに、これにより2050年までに更に28%の温室効果ガスの削減が可能であると指摘されています。G7富山環境大臣会合において採択された「富山物質循環フレームワーク」においても、気候変動政策を含むさまざまな政策を統合的に推進することが掲げられています。

このような状況で、両分野をつなぐための次のステップとして、低炭素社会における資源循環システムとはどのようなものなのか、我々はどういったことに取り組んでいかなくてはならないのかを特定する必要があります。このような問題意識のもと、G7アライアンスの取組の一環として、資源効率性と気候変動問題との関係性をより深く理解し、世界各国におけるベストプラクティスを共有し、関係者間の意見交換や交流を促進することを目的として本シンポジウムが開催されました。

なお、この他、本シンポジウムに先立ち、G7各国のほかインドネシア、インド等の政府、欧州委員会、UNEP国際資源パネル、UNEP国際環境技術センター、OECD、専門家、ビジネスの参加を得て、資源効率性のためのG7アライアンス・ワークショップも開催されました。同ワークショップの成果として議長サマリーがまとめられています。その内容については、環境省報道発表をご参照ください(http://www.env.go.jp/press/103357.html)。


サマリー

本シンポジウムでは、酒井伸一京都大学大学院教授が全体議長を、谷津龍太郎UNEP IETC上級顧問および小野川和延IGESシニアフェローがセッションモデレーターをつとめました。

第1セッションでは、ヤネス・ポトチュニックUNEP国際資源パネル(IRP)共同議長、森口祐一東京大学大学院教授、原田幸明国立研究開発法人物質・材料研究機構 特命研究員、サンウォン・スーカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校教授の参加を経て、IRPや各氏による評価・研究結果の報告に加え、新たな経済への移行・転換の必要性、そのための分野横断的な連携・取組みの重要性、資源効率向上に向けた実践の必要性などが議論されました。

また、続く第2・第3セッションでは、日・独・米・伊・ECまた北九州市・DOWAエコシステムより各種資源効率・低炭素にかかわる政策や取組などが紹介され、パネルディスカッションにおいては、資源効率向上の取り組みをさらに推進するための政府や自治体の支援のあり方、企業からの期待などが議論されました。

発表資料
Report from the G7 Alliance Workshop
Junko Nishikawa, Programme Coordinator, UNU-IAS
PDF (1.3MB)
RESOURCE EFFICIENCY AND LOW-CARBON SOCIETY IDENTIFYING OPPORTUNITIES AND IMPLICATIONS
Janez Potočnik, Co-chair of International Resource Panel
PDF (1.8MB)
資源効率性と気候変動のスターティングポイント
Yuichi Moriguchi, Professor, the University of Tokyo
PDF (278KB)
Resource Efficiency and Low-Carbon Society: Approaches in Germany
Birgit Schwenk, Head of Division European and International Aspects of Resource Efficiency, Raw Materials Policy, Federal Ministry for the Environment, Nature Conservation, Building and Nuclear Safety, Germany
PDF (710KB)
U.S. EPA Advancing Sustainable Materials Management
Kathleen Salyer, Deputy Director, Office of Resource Conservation and Recovery, US EPA 
PDF (983KB)
DOWA’s Challenge towards Sustainable Society
Takanobu Tachikawa, Deputy General Manager, DOWA Eco-System Co., Ltd
PDF (997KB)
Hiroshi Ono, Director, Policy Planning Division, Waste Management and Recycling Department, Ministry of the Environment, Japan PDF (1MB)
 
日付 2016年12月13日(火) 14:00-18:00 (13:30より受付開始)
場所 国連大学ウ・タント国際会議場 3F
(東京都渋谷区神宮前5-53-70) » アクセス
主催 環境省
国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
使用言語 日本語・英語(日英同時通訳あり)
参加者数 約150名
参加費 無料
関連リンク 環境省報道発表
「G7アライアンス・ワークショップ-資源効率性と低炭素社会による機会と示唆-の結果について」

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