林業経済学会

7件中 1~7件 (日付順)
査読付論文
林業経済研究所収
世界的に木材原料の天然林資源から人工林資源への移行が進行している。そのプロセスを理解するため、天然林コンセッションの資源が減少し.人工林コンセッション、土地転換材、住民林業からの木材生産が増大するインドネシアにおいて、国内の木材と木材製品の主要な生産地、また両者の関係がどのように変化したのかを分析した。インドネシアでは、1990年代までは主にカリマンタン.スマトラの天然林コンセッションで木材生産が行われ、域内で合板や製材品が生産されていた。2000年代以降、スマトラにおけるパルプ・チップ生産がインドネシアで最も木材を消費する木材製品製造業となり、原料は主にスマトラの人工林コンセッションからの木材が使われているが、他の地域の人工林コンセッションからの木材や...
査読付論文
Ringyo keizai kenkyu (林業経済研究)所収
An important and progressive part of the forest policy regime in the Lao People’s Democratic Republic (PDR) is its land and forest allocation program started in 1996, which contains critical elements that delegate the rights of land and forest use to local people. This study aims to analyse the gap between the initial concept of the program and its...
査読付論文
林業経済研究 (Journal of Forest Economics)所収
In this paper, development of institutional framework of forest sector of the Russian Federation and the logic of institutional change is analyzed. The decentralization of forest policy has been realized under the ambiguous provision of joint jurisdiction and the weak political background of President Yeltsin, and the Khabarovsk Krai government...
査読付論文
Ringyo Keizai Kenkyu (林業経済研究)所収
『林業経済研究』Vol.46 No.1(2000年3月発行)より転載 1970 年代後半から熱帯諸国では、地域住民の福祉の向上を目的とする林業が試みられてきた。それは、フォレスターたちが従来の産業的林業の政策理念のもとでは木材の永続的生産が達成できないことに気づきはじめたからである。このような林業活動をさす用語として社会林業やコミュニティー林業が用いられてきた。当初この両者は、農山村開発のための林業活動に地域住民が参加する状態を指す用語として用いられた類似する概念であった。定義の詳細は加藤(1999)に譲るが、筆者の見るところ、最近では両者の使われ方が分化してきている。つまり、社会林業が個人ベースの活動(例えば農家林業)を含む包括的な活動に対して用いられるのに対して...