月刊 法律のひろば所収
2015年以降、海洋プラスチック問題への関心の高まったこと、さらには循環経済への移 行が重要な国際政策課題と位置づけられたことにより、国際社会、各国そして企業レベル でのプラスチック資源循環への取組が大きく拡大している。特に、EUの2015年循環経済 行動計画(EC,2015)・20018年EUプラスチック戦略(EC,2018)の策定をきっかけとし 、欧州各国に限らず、アジア等の途上国も含め、世界各国でプラスチック政策の整備が進 んでいる。これに並行して、国連やG7・G20レベルにおいてプラスチックに関する議論や 合意が進んでいる。本年、3月には国連環境総会で、プラスチック汚染に関する国際約束 の作成に向けた決議が採択され、国際交渉委員会の開催準備が進むなど、国際的な議論は...