お知らせ

SDGsを深く理解するための1冊
「小さな地球の大きな世界」
プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発
日本語翻訳版発売決定

2018年6月19日

公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)は、2018年7月10日に、武内和彦IGES理事長および石井菜穂子地球環境ファシリティ(GEF)統括管理責任者(CEO)の監修による、「Big World Small Planet – Abundance within Planetary Boundaries」(2015年 Johan Rockström、Mattias Klum)の日本語翻訳版「小さな地球の大きな世界 - プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」を丸善出版より出版することを決定いたしました。

本書は、人類の活動拡大が地球システムそのものを脅かしている現状について、科学的知見に基づいて警鐘を鳴らすとともに、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の範囲内で持続可能な社会への転換を促す新たな発展パラダイムを提唱しています。現在世界で進められている、「パリ協定」、そして持続可能な開発目標(SDGs)を含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施に向けた取り組みを加速させる上で示唆に富む内容となっており、国際社会で大きな注目をあびました。このようなことから、プラネタリー・バウンダリーの考え方は、本年4月17日に閣議決定された第5次環境基本計画でも言及されています。

原著の著者であるヨハン・ロックストローム氏とマティアス・クルム氏は、科学者として科学的根拠に基づき人々の合理的思考にアピールする、または写真家として素晴らしい写真や映像などの芸術で人々の興味関心を刺激する、というそれぞれ異なる方法で変革を起こそうとしていましたが、それらを組み合わせ、科学と芸術、合理的思考と感情の間を橋渡しする必要があると考え、本書の執筆に至ったとしています。そうして生まれた「新しい語り口」で、世界の繁栄を可能にする自然や地球との関係を示したところが、原著の大きな特徴であり、世界中の環境問題に取り組む人々にとって画期的な一冊であったといえるでしょう。日本語翻訳版では、そうした原著の特徴と意義を損なうことなく、クルム氏の美しい写真と共に、新たな未来への物語を日本の読者に提供することを目指しました。

小さな地球の大きな世界 - プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発 概要

ヨハン・ロックストローム、マティアス・クルム 著
武内和彦、石井菜穂子 監修
谷淳也、森秀行ほか 訳
丸善出版 定価(本体3,200円+税)
2018年7月刊行予定

原著
Big World Small Planet: Abundance within Planetary Boundaries (Bokförlaget Max Ström)

著者
ヨハン・ロックストローム(Johan Rockström)
ストックホルム・レジリエンス・センター所長、ストックホルム大学教授(水資源と地球の持続可能性)。地球の持続可能性に関する世界的に著名な科学者。本書の中心的テーマでもあるプラネタリー・バウンダリーに関する研究を主導。政府、国際政策プロセス、ビジネス・ネットワークのアドバイザーとしても活躍し、一般向け著書のほか100 を超える学術論文を執筆。

マティアス・クルム(Mattias Klum)
スウェーデン出身のフリーランス写真家、映像作家。絶滅危惧種、自然環境、危機に瀕する少数民族をテーマに取材し、「ナショナル・ジオグラフィック」誌等に寄稿。世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーに選出されたほか、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)の親善大使を歴任。

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