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JBF-IPBES能力構築プロジェクト

地球環境戦略研究機関(IGES)は、JBF-IPBESアジア・オセアニア地域アセスメント実施のための能力構築プロジェクト(JBF-IPBES能力構築プロジェクト)を実施しています。このプロジェクトは、日本政府が愛知目標等の達成等に資するため、生物多様性条約事務局に拠出した「日本生物多様性基金」(JBF)の支援により実施されます。

IBPESとは?

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立されました。IPBESは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価(アセスメント)する取り組みであり、科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱としています。気候変動分野で同様の活動を進める気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。

IPBESとアジア・オセアニア地域アセスメント

現在、IPBES作業計画2014-2018に基づき、生物多様性の評価や土地劣化の評価等、18の成果物の完成を目指し作業が進められており、これまでに、「花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別アセスメント」及び「生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関するアセスメント」の各評価報告書が完成し、政策決定者向け要約が公表されています。今後、2018年には各地域アセスメント(アジア・オセアニア地域(日本を含む)、欧州及び中央アジア地域、アフリカ地域、アメリカ地域の4地域)並びに土地劣化及び再生に関するアセスメントの評価報告書が、2019年には地球規模の生物多様性及び生態系サービスに関する総合的なアセスメントがそれぞれ公表される予定です。

JBF-IPBES能力構築プロジェクトとは?
背景

2015年8月に東京で開催されたアジア・オセアニア地域アセスメント第1回執筆者会合等において、次の3点がアジア・オセアニア地域における能力構築の主要課題と認識されました。

  1. ILK(Indigenous and local knowledge、先住民族・地域住民の知識体系)の地域アセスメントへの統合化
  2. シナリオとモデルの方法論に関するアセスメント(Deliverable 3c)成果の地域アセスメントへのインプット
  3. 地域アセスメント成果の政策決定者への提供と利用促進

IGESは、IPBESアジア・オセアニア地域アセスメント技術支援機関(IPBES-TSU-AP)をホストするなどにより、アジア・オセアニア地域のIPBES実施を支援していることもあり、アジア・オセアニア地域を中心として、上記3つのIPBESの課題に関する能力構築プロジェクトを実施することとなりました。 (実施期間:2016年4月~2019年6月)

プロジェクトの目標

アジア・オセアニア地域アセスメントの実施のための能力を向上し、その成果が生物多様性と生態系サービスの保全と持続可能な利用における政策決定に効果的かつ適切に活用されるために、科学と政策のインターフェースを強化することを目標としています。

各コンポーネントの概要

このプロジェクトは3つのコンポーネントにより構成されています。

  • コンポーネント1:ILKの地域アセスメントへの統合化
    IPBESにおいては、生物多様性や生態系とともに、生態系サービスや人類社会と自然との関係に関するアセスメントも実施し、特に、ILKのアセスメントへの統合が大きな課題とされています。そのため、アジア・オセアニア地域における各準地域のILK保持者・専門家とのネットワークを構築し、ILK文献の収集を効果的に実施するような体制構築を目指します。
  • コンポーネント2:シナリオとモデルの方法論に関するアセスメント成果の地域アセスメントへのインプット

    2016年2月にシナリオとモデルの方法論に関するアセスメント (Deliverable 3c) のレポートが完成されたことなどを受けて、各地域アセスメント、土地劣化アセスメント、地球規模アセスメントなどの関連する章の執筆者等を招聘し、シナリオ分析とモデリングアセスメントの執筆者及びTSUによるガイダンスと地域アセスメントのための議論を行うワークショップを、2016年11月15-17日にIGES本部等(神奈川県葉山町)で開催します。

  • コンポーネント3:地域アセスメント成果を政策決定に活用するための科学と政策対話

    アジア・オセアニア地域において、準地域レベルにおける科学と政策の対話を推進するため、地域アセスメントにより得られた成果を政府政策決定者や関係者に提供し理解を深め、利用を促進するための対話会合を開催します。

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