気候変動とエネルギー

UNFCCC SB40 サイドイベント:

アジアにおける大幅な排出削減の実現へ向けて

UNFCCC SB38サイドイベント

地球環境戦略研究機関(IGES)は、第40回国連気候変動枠組条約の補助機関会合(UNFCCC SB40)のサイドイベント「アジアにおける大幅な排出削減の実現へ向けて」をドイツのボンにて2014年6月6日に開催しました。

本サイドイベントでは、日本の国内温暖化対策の最新動向、京都メカニズムの実効性分析と新たな市場メカニズムの実施に向けた枠組み、また自治体レベルにおける気候変動対策の最新動向に関する発表が行われました。会場には、コメンテーターおよび発表者として、イクレイ(ICLEI:持続可能性をめざす自治体協議会)グローバル政策・提言活動部門ヘッドのYunus Arikan、インドネシア二国間クレジット制度事務局長のDicky Edwin Hindartoを迎え、約40名の政府関係者、研究機関、NGO等が参加し、積極的に意見を交換しました。

日時 2014年6月6日 15:00-16:30
会場 ドイツ環境省(ドイツ・ボン)
主催 地球環境戦略研究機関(IGES)
文書(英語)
サマリー

倉持壮 ・気候変動とエネルギー領域研究員は、日本における国内温暖化対策の最新動向について発表。現在の2020年排出削減目標は原子力による排出削減分を差し引いても2009年コペンハーゲン気候変動会議(COP)で発表された目標(1990年比25%削減)に比べると野心度が大きく後退していることを説明。また、将来的な野心度向上へ向けては法的拘束力を持つ長期目標の重要性や、排出削減目標を実際の経済成長に応じて更新していく必要性を指摘した。

小圷一久・気候変動とエネルギー領域エリアリーダーは、京都メカニズムの第1約束期間における実施を踏まえた定量評価を通じて市場メカニズムは温室効果ガス(GHG)排出のモニタリングに必要なインフラを構築するのに大きな役割を果たした事を指摘、一方で市場メカニズムがGHG排出削減にどの程度具体的に貢献したかについての実証には更なる分析が必要であることを説明した。また、新たな市場メカニズムを支える枠組みについて、プロジェクトの二重登録を防ぐために、京都メカニズム等既存のデータベースを改良していくなど、既存のメカニズムを踏まえた制度構築が必要であることを指摘した。

イクレイグローバル政策・提言活動部門ヘッドのYunus Arikan氏は、自治体気候変動対策ロードマップについて紹介を行った。この中でArikan氏は、東京都の排出量取引制度や自治体レベルでのGHG排出インベントリの策定状況について紹介し、日本では自治体レベルでのGHG排出の大幅削減へ向けたインフラが揃っており、更なる排出削減の取り組み強化が可能であることを指摘した。

インドネシア二国間クレジット制度事務局のDicky Edwin Hindarto氏は上記3つの発表を基に途上国におけるGHG排出削減について現場レベルでの知識やキャパシティにギャップがあるなど実施に向けた現実的課題があることを指摘し、二国間クレジット制度等の取り組みが各国の事情に対応した排出削減事業の展開に資する可能性を有していると述べた。

発表資料(英語)
How to operationalize market mechanisms:
Experience from the implementation of Kyoto Mechanism 
and the role of Framework for Various Approaches (FVAs) 
Kazuhisa Koakutsu, Area Leader, Climate and Energy Area, IGES 
PDF (996KB)
Promoting city‐level actions for drastic mitigation actions 
Yunus  Arikan,  Head  of  Global  Policy  and  Advocacy,  ICLEI‐Local  Governments for Sustainability World Secretariat
PDF (965KB)
写真

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