第3回グリーン経済成長フォーラム

水・エネルギー・食料の連鎖関係

2013年11月20日から22日にかけて、第三回グリーン経済成長フォーラムが開催されました。本フォーラムはテイン・セインミャンマー国大統領から開会の辞があり、他14の閣僚が参加しました。一日をネピトー、二日をヤンゴンで行い、「水・エネルギー・食料の連鎖関係」を議論したほか、これらの重要な資源を持続可能な形で管理していくため、省庁の違いや特定のセクターに囚われない、統合的な政策の必要性が強調されました。

会議二日目に、IGESは「水・エネルギー・食料連鎖の現場:ミャンマーの持続可能な資源管理のための地域協力」というテーマでセッションを開催しました。IGES研究員の他、ミャンマーから三名、タイとインドから三名、日本から三名(北九州市、JFEエンジニアリング(株)、国際協力機構(JICA))の発表者が登壇しました。

日付 2013年11月20-22日
場所 ヤンゴン大学 ダイヤモンド・ジュブリーホール
主催 ミャンマーグリーン経済成長協会
サブセッション:(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
参加者 約50名
関連資料 » 発表資料 (英語報告ページ)
» アジェンダ (55KB)
関連リンク » 第2回グリーン経済成長フォーラム(英語)
セッションサマリー
  • ミャンマーには、国家レベルでの統合的な政策と、政策調整メカニズムが必要である。 ミャンマーにおける環境問題と地域ごとの多様性を鑑みて、土地利用政策、エネルギー政策、環境に配慮した国家開発計画等、国家レベルでの政策強化の必要性が指摘されました。同時に、複数の省庁や当局間での協力、調整を行うメカニズムの必要性についても言及がありました。

  • 技術的な解決策は重要であるが、導入現場の状況を十分に反映しなければならない。 JFEエンジニアリング(株)の廃棄物発電、インド・エネルギー資源研究所(TERI)の太陽光を用いたオフグリッド電力技術等、発表者の多くが技術の秘める可能性について言及しました。同時に、無電化地域では携帯電話技術の利用が制限されることなどを例に挙げ、現場に最適な技術を選ぶ必要性も指摘されました。

  • 気候変動は、ミャンマーに課題と好機の両方をもたらす。 フィリピンにおける巨大台風、5年前にミャンマーを襲ったサイクロン・ナルギスの事例からも分かるように、ミャンマーにとって気候変動による災害は極めて大きな脅威です。また、水資源が気候変動によって影響を受ける可能性があり、電力供給の多くを水力発電に依存するミャンマーのエネルギー供給に悪影響を与える可能性があります。その一方で、ミャンマーの温室効果ガス排出量は現在マイナスであること、日本の二国間クレジット制度をはじめとした、気候変動対策を支援する資金の規模が増加していることなど、ミャンマ-の持続可能な発展にとっての好機も指摘されました。

  • 地域協力は、ミャンマーのグリーン成長の一助となり得る。 北九州市の都市間協力、インドTERIによるオフグリッド技術協力、タイ温室効果ガス管理機構の能力開発プログラム、日本の低炭素成長パートナーシップなど、様々なアジアにおける地域協力の可能性について言及がありました。また、先進国との協力ではグリーン成長や先進的な技術の導入にかかる追加的なコストの負担が有用である一方、他途上国との南南協力は、農村の電化等途上国ならではの課題に関する協力において重要な役割を果たし得る、との指摘がありました。

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