日中韓における持続可能な消費のための教育と持続可能なライフスタイルの推進に関する東アジアワークショップ
2010年12月5-6日に、IGES、北京師範大学環境教育センター(EEC-BNU)、中国環境保護部環境教育コミュニケーションセンター(CEEC-MEP)の共催により、日本、中国、韓国における持続可能な消費のための教育(ESC)に関するワークショップが中国・北京で開催されました。政府関係者、市民団体、専門家、UNESCO やUNEP等の国際機関関係者など40名以上が参加し、3カ国におけるESCの現況を精査するとともに、持続可能な消費の推進に向けた各国の政策及び戦略について報告を行いました。

同ワークショップは、東アジアにおけるESCの強化に向けた方策について積極的な意見交換を行う機会となり、効果的なESCの計画・実施を促す政府の能力開発について議論をもとに以下の提言をまとめました。
1 持続可能な消費を推進し、消費者の行動に影響を与えるため、明瞭な政策メカニズム及び戦略を特定する。ESCは持続可能な消費と生産(SCP)及び持続可能な開発のための教育(ESD)双方の取組みと統合して取り組むことで、より効果が期待される。
2 効果的なESCの推進に向けた政府関係者の能力開発を行う。
3 各国においてESCを実施する上で、環境教育(EE)及び持続可能な開発のための教育(ESD)に関する既存の枠組みを活用する。
4 国家レベルでの実施以前に効果的なESCの試行が可能なパイロットプロジェクトを策定する。
5 国家政策と地方レベルでの実施、またトップダウンとボトムアップ手法との間の結びつきを強化するとともに、政府と市民社会との連携を深める。
6 東アジア各国には伝統的な文化的価値観に基づいた持続可能な生活や共同体の慣習があるため、持続可能な消費とライフスタイルの推進は、それらの文化的価値観と深く結びついたものである必要がある。
7 持続可能な消費との関係は個人レベルから社会レベルへと広がっていくため、特に福利や生活の質といった市民のニーズや関心に直接的に係わることが重要である。


同ワークショップの参加者は、3カ国、地域及び国際レベルのいずれにおいても引き続き協力を進めることで一致し、国連持続可能な開発委員会第19会期会合(CSD19)、SCPに関する10年枠組みプログラムの策定、責任ある生活における教育と研究パートナーシップ(PERL)、アジア太平洋地域PERLネットワーク、SCPに関するアジア太平洋ラウンドテーブルといったESCに関する協力の可能性を示唆しました。また、ESCの取り組みに関する3カ国の強力な連携が、今後日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)の行動計画に反映される可能性についても言及しました。
 
日時
2010年12月5-6日
会場
北京師範大学(中国・北京)
主催
北京師範大学環境教育センター(EEC-BNU)、中国環境保護部環境教育コミュニケーションセンター(CEEC-MEP)、 地球環境戦略研究機関(IGES)
報告書
会議報告書はこちら(英文)
関連資料
コンセプトノート(英文)(309KB)
アジェンダ(英文)(124KB)
お問い合わせ
  IGESガバナンスと能力グループ
TEL: 046-855-3830 / Fax: 046-855-3809
Email: gc-info@iges.or.jp

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