IGESは、本部のある湘南国際村(神奈川県葉山町)の研究機関ネットワークを活用して、一般の方々を対象とした講演会「湘南国際村アカデミア」を(公財)かながわ国際交流財団と毎年共催しています。
今回は、「森林と共存:パプアニューギニアの森から―Saving Forests, Saving Ourselves―」をテーマに、IGES森林保全チーム研究員が講演しました。
パプアニューギニア(PNG)は、赤道のすぐ南に位置し、日本から直行便で約6時間の距離にあります。第二次世界大戦中には、日本と米・豪連合軍との間の戦場となりましたが、現在では、観光や木材生産はじめとする経済活動や、開発援助を通じて、両国は日本と結びついています。
PNGは、国土の約60%が森林で覆われていますが、森林は非常に速いペースで破壊されています。森林破壊の要因の一つに、私たちの消費生活が挙げられます。森林の破壊は、地域住民の暮らしを脅かすとともに、大量の二酸化炭素が排出され、気候変動の原因の一つとなっています。
IGESは、地域住民が主体となる持続可能な森林管理の開発を目的に2005年より同国にて活動を開始し、森林認証制度と住民参加型森林モニタリングに関する研究プロジェクトを行っています。
今回の湘南国際村アカデミアでは、PNGでの活動をお話しするとともに、PNGでの森林保全が、私たちの生活とどうつながっているのか、気候変動問題や森林保護の観点からお話しました。
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