rio+20 towards and beyond
ゼロドラフトや各国意見から見えてきたリオ+20におけるグリーン経済の論点
2012年2月
ゼロドラフトを含むリオ+20プロセスにおける議論の発展や、G20諸国の見解から、リオ+20におけるグリーン経済の論点が見えてきた。
グリーン経済の原則
まず、グリーン経済の定義については、各国それぞれに様々な見解を有するため、唯一共通の定義を設定することには多くの困難が予想される。しかし厳密な定義に固執しないならば、グリーン経済は持続可能な開発を達成する手段であり、各国の開発レベルや優先課題を考慮して、それぞれに発展されるものであるという理解には現段階で合意が可能であろう。このような各国の開発レベルの相違を反映して、グリーン経済は共通だが差異ある責任に基づくべきであるという意見がある。その一方で、新興国の役割について深い議論が必要であるという意見も聞かれる。従来の先進国対開発途上国という二項対立が交渉を停滞させる可能性もあるため、まずはこれを打破するような議論の枠組を形成する必要があるのではないか。また、グリーン保護主義の防止が多くの国々から求められているところであるが、具体的にどのような政策を以てグリーン保護主義とするかなどの詳細な議論は未だなされていない。各国間の対立を未然に防ぐためにも、その内容に関する議論を早い段階から深めるべきだと考える。
Author
経済と環境グループ
グリーン経済への移行を促す政策ツール
まず、グリーン経済の定義については、各国それぞれに様々な見解を有するため、唯一共通の定義を設定することには多くの困難が予想される。しかし厳密な定義に固執しないならば、グリーン経済は持続可能な開発を達成する手段であり、各国の開発レベルや優先課題を考慮して、それぞれに発展されるものであるという理解には現段階で合意が可能であろう。このような各国の開発レベルの相違を反映して、グリーン経済は共通だが差異ある責任に基づくべきであるという意見がある。その一方で、新興国の役割について深い議論が必要であるという意見も聞かれる。従来の先進国対開発途上国という二項対立が交渉を停滞させる可能性もあるため、まずはこれを打破するような議論の枠組を形成する必要があるのではないか。また、グリーン保護主義の防止が多くの国々から求められているところであるが、具体的にどのような政策を以てグリーン保護主義とするかなどの詳細な議論は未だなされていない。各国間の対立を未然に防ぐためにも、その内容に関する議論を早い段階から深めるべきだと考える。
グリーン経済のための国際協力
世界的にグリーン経済を達成するためには、開発途上国に対する技術移転や資金援助、能力向上が必要であるという意見が強い。しかし、現在のところ、それらを促すための具体的な仕組みに関する議論を欠いている。このような新規のメカニズムをリオ+20において創設することは難しいかもしれないが、リオ+20は具体的な仕組みを議論するための舞台を整備する格好の機会となるかもしれない。各国からの新規提案について課題を挙げるならば、グリーン技術の研究拠点の創設については、その機能や権限などについて検討が重要であり、革新的資金メカニズムについては、国際的な公平性をどのように担保するかなどの議論が併せて必要である。また、各国別能力向上計画については、内政不干渉の原則や新たな援助条件の防止などとの整合性について検討すべきであろう。

<< [参考]IGES Discussion Paper「リオ+20におけるグリーン経済の論点」 666KBpdf

*** このコメンタリーの内容は執筆者の見解であり、IGES の見解を述べたものではありません。

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