兵庫県では2020年度から「ひょうご高校生 環境・未来リーダー育成プロジェクト」を開催しており、
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北九州市は、市内の温室効果ガス(GHG)排出削減目標を掲げるだけでなく、アジア地域への貢献目標も掲げている。それは、アジア地域で、2050年までに、2013年度の市内のGHG排出量の150%以上に相当する排出量の削減を目指す(以下、「150%削減目標」という。)というものである。環境国際協力に長年取り組んできた「世界の環境首都」として、気候変動対策のようなグローバルイシューにも市内外で積極的に貢献していく姿勢を見せている。
本稿は、北九州市の「150%削減目標」の意義や、その目標達成に向けたアプローチを確認した上で、政策効果の「見える化」の方法論について検討を行った。「150%削減目標」が数値目標であることを踏まえ...
本ペーパーでは、日本の自治体による気候変動・生物多様性・SDGsに相乗効果(シナジー)をもたらす取り組みを3つ紹介しています。これらの事例は2023年のハイレベル政治フォーラム(HLPF2023)にて、環境省によって世界に共有されました。
この報告書は、過去2年間、(一社)環境政策対話研究所が作成してきた「欧州気候市民会議に関する調査報告書(2021年及び2022年版)」を引き継ぎ、地球環境戦略研究機関(IGES)において作成した2023年版です。2021年4月に作成された最初の報告書では、フランスおよび英国の国レベルで行われた気候市民会議の詳細の報告に重点が置かれました。2022年9月に作成された2番目の報告書は、英国やフランスの自治体などへの気候市民会議の広がりと英仏以外の欧州諸国の取り組みをカバーし、可能な範囲でそれらの相互比較や多面的な視点からの分析を行いました。この3回目の報告書は、欧州においてこれまでに実施された気候市民会議から得られた多くの学びや、それを基に作成された様々なガイダンスの紹介に重点を置いています。
サステイナビリティ・サイエンスは21世紀の人類の存続にとっての重要な科学であり,2000年頃以降,その発展が行われるよう様々な試みが行われてきた。一方,2015年以降の環境政策は目指すべき社会ビジョンの更新を伴いつつ大きな展開を見せている。本稿では,そのような時代のニーズに適合したサステイナビリティ・サイエンスの展開を見据え,これまでのサイエンスの動向とサステイナビリティの概念の具体化の進展を確認したうえで,人間–地球環境システムの複雑性のもとでの理解と社会としての認知,社会目標の再考と将来継承性,人間–地球環境システムの転換の3つの観点から,人新世の時代におけるサステイナビリティ・サイエンスの展開を論じた。最終的にまとめた11の論点として,例えば,複雑な人間...
- 農地において支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置し、下部空間では営農を継続しながら発電を行う営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)は、再生可能エネルギー導入量の拡大が見込めること、農業者の収入拡大による農業経営の改善や6次産業化の推進も期待できることから、政府として推進する方針が掲げられ、様々な制度で導入促進が図られている。
- 例えば、再生可能エネルギーの導入促進のために固定価格買取制度が導入されているが、営農型太陽光発電と野立太陽光発電で買取価格が区別されていない。しかしながら、両者は費用構造や事業リスクが異なり、導入によってもたらされる便益も異なることから、その性質に則して営農型太陽光発電の推進のための施策が導入されることが望ましい。
- 営農型太陽光発電と野立太陽光発電の費用...
環境保全と産業発展の両立をめざす「エコロジー的近代化」とは何か。理論の変遷を紹介するとともに、経済発展の段階を織込みながら世界各国の事例を挙げ、その思想の本質に迫る「世界のエコロジー的近代化:理論と事例研究」(原題:Ecological Modernisation Around the World: Perspectives and Critical Debates)に所収された付論。
2022年に実施した「SDGs実態調査」の中から、ノン・ビジネス(企業以外)会員対象の設問である「SDGsゴール達成のため、企業・自治体・アカデミア・非営利団体と連携・協働している主な取り組みの概要を紹介してください」について、回答いただき、公開の許可を得られた14の取り組みを掲載しています。
【ノン・ビジネス14の取り組み】
一般社団法人 SDGs市民社会ネットワーク
学校法人 大阪夕陽丘学園
関西学院大学
一般社団法人 国際開発センター
国際基督教大学
上智大学
学校法人 聖学院
公益財団法人 地球環境戦略研究機関
一般社団法人 日本印刷産業連合会
公益財団法人 日本サッカー協会
一般財団法人 日本食品分析センター
特定非営利活動法人(NPO) 道普請人
本レポートには、SDGsに関する認知度のほか、国連グローバル・コンパクトが重視するSDGsゴール5(ジェンダー平等)、8(はたらきがい・人権)、13(気候変動)、16(腐敗防止)と、日本企業で取り組みの加速が期待されるゴール12(持続可能な消費と生産)の5つのゴール(主題にしたテーマ)の取り組みの進捗について、各分野の専門家による分析・考察が含まれています。前回の調査でSDGs認知度と取り組み進捗度が十分に高まったことを踏まえ、今回はSDGsの経営への組み込みや取り組む際の課題など、実践段階における取り組みの「質」について深堀した内容となっています。
【SDGsの認知・浸透度】
経営へのSDGsの組み込みに関して、従業員数10~249人の企業は、方針...
本分析では、100%という最大限の再生可能エネルギー(以下、再エネ)比率を想定した状況下において、送電線や電源などの電力系統内に揚水式水力、貯水池式一般水力発電、地熱発電、バイオマス発電、家庭用ヒートポンプ式給湯器、系統に接続される電気自動車(EV)の蓄電池、水素製造装置、既存ガス火力発電を改修した水素専焼火力といった電力需給調整に必要な柔軟性 (Flexibility) を供給する能力(以下、柔軟性供給力)がどのように利用されるかを明らかにする。
そのために、系統電力需要量に対応する電源構成において、国内再エネ由来の電源が実質的に100% となるシナリオを含む6つのシナリオ(RE60海外水素、RE100、RE100α、RE90α、RE100β、RE90β)を構築した...