持続可能な都市(北九州アーバンセンター)

「北九州サステナブル・デザイン国際会議
Share Asian Future!」大学生とコラボ


水素タウン さる6月7-9日の3日間、北九州市制50周年記念事業の一つとして、サステナブル・デザイン国際会議が北九州市東田地区で開催されました。

北九州アーバンセンター(KUC)は、JICA九州らとともに実行委員会から参画し、会議準備運営に協力するとともに、全体会議でのコーディネーターを務めました。全体会議では、国内外から5人のパネリストが登壇、先進的なスマートコミュニティの実証実験が現在進められている東田のまちづくりの経験を、ユーストリームを使って世界へリアルタイムに配信するとともに、より多用かつ柔軟性に富むresilientなアジア型の持続可能な社会のあり方について意見交換しました。

続く分科会では、大学生が主体となり、市内学生だけでなく、国内外アジアを中心に14カ国から大学生約130名が参加、コミュニティやものづくりなど生活に身近なテーマに分かれ、英語で討論、発表することで、互いに持続可能な社会について理解を深め合いました。

特に今回は、市内外の大学生、留学生及びアジアから招聘した大学生が主体となって、英語で討論、発表する機会としてプログラムされたのが特徴でした。KUCはスタッフ総出で、各分科会での学生たちによるディスカッションのコミュニケ―ション/通訳支援やファシリテーション役を務めました。


イベント
タイトル

第8回サステナブル・デザイン国際会議 Share Asian Future!

日時 2013年6月7日(金)~9日(日)
主催 北九州サステナブル・デザイン国際会議実行委員会
(NPO法人里山を考える会、北九州市、北九州市立大学、西日本工業大学、JICA九州、IGES北九州アーバンセンターほか)
共催 北九州市
プログラム » PDFダウンロード(57KB)

東田(ひがしだ)は、1901年に官営八幡製鐵所が操業を始め、その後北九州市が工業都市として日本の近代産業の発展に大きく寄与した、いわば同市発展のスターティングポイントともいえる歴史を有する地区です。その後、工場移転により新しいまちづくりが進められ、2001年には北九州博覧祭を同地で開催、これを機に環境配慮・共生型都市を実現するための様々な取組みが始まりました。今日では「北九州スマートコミュニティ創造事業」として、隣接する製鐵所にある天然ガスのコジェネ発電から電力をまちに特定供給するという、日本で唯一の自律分散型のエネルギーシステムの実証が行われています。

このような東田のまちづくりを紹介するとともに、アジアや地方で行われている持続可能な社会のまちづくりの取組みをコミュティやものづくり等生活に身近なテーマや事例をもとに比較し、共通点を探ることを通して、市内大学生はもとより、海外からの招聘した外国人学生や国内から参加した大学生たちとともに未来へ続いていくためのまちづくりについて議論、互いに理解を深め合いました。


  • パネルディスカッション
  • 前田KUC副所長及びプレクマラ主任研究員がコーディネーターを務めたパネルディスカッションでは、東田地区のまちづくりにおける行政の役割や、カンボジア地域振興プロジェクトにおけるNGOのネットワーキングなど持続可能なまちづくり成功の要因に焦点をあてるとともに、これらの経験をどのように他都市へ展開できるかについて意見交換しました。

    パネリストからは、ステークホルダー間の良好なコラボレーションの関係構築が成功の鍵であるとのコメントや、住民の主体的な参画や有償化などプロジェクトの持続可能性を確保する視点の重要性が指摘されました。また、カクチ氏からはロックフェラー財団の設立100周年チャレンジとして、100都市を選定して都市間経験共有のネットワークづくりやレジリエントな都市づくりの計画策定支援を提供する「レジリエント・モデル都市」事業が紹介されました。


北九州市環境局長を訪問 1日目:パネルディスカッション
KUCから前田副所長とプレクマラ研究員がコーディネーターを務めました。

北九州イノベーションギャラリー

分科会

4つのテーマに分かれて大学生が意見交換する分科会では、KUCのスタッフ全員がファシリテーターとして参加、日本語のわからない留学生や、英語でのディスカッションに不慣れな日本人大学生たちのコミュニケーションを支援しました。

◆エネルギー分科会では、  エネルギー消費を極力抑えた文化・文明のあり方を考え、そのうえで資源枯渇や環境汚染などのリスクを回避した持続可能なエネルギー源をいかに確保するかの共通理解を深めました。

◆コミュニティ分科会では、  コミュニティや地域の多様性を理解するとともに、自分の暮らすコミュニティの未来を考えました。また、未来のコミュニティのために自分たちができること、やりたいことをデザインし、そこに至るシナリオを検討しました。 自分の考えが幹となり発展していく様子に日本の大学生は刺激を受けていました。

◆循環社会分科会では、  天然資源だけではなく、地域や国で異なる「人的資源(能力)」、「文化的要素」の循環状態までを考慮し、その共通認識をもつことでアジアにおける「循環型社会のあり方」を議論しました。

◆ものづくり分科会では、 持続可能なものづくりについて、製品(もの)のデザインだけでなく、それを受入れる地域の文化的多様性や社会的背景を考慮に入れ、どの様に製品(もの)が地域に持続的に根付くのかについて、参加型のアクティビティを通して議論しました。

北九州市内のみならず国内外14か国から約130名の大学生が主体的に参加した「サステナブル・デザイン国際会議」は、それぞれの国や地域での取組みや持続可能な社会についての考え方をもとに、多様性と柔軟性に富むレジリエントなアジア型のサステナブル社会の可能性をアジアの大学生を交え議論する機会となりました。
今回、全職員が参加した北九州アーバンセンターにとっても、分科会の議論に参加して「サステナブル・シティ」研究内容の紹介を含め、ディスカッションする大学生をファシリテートすることを通じて、持続可能な社会づくりに向けてささやかながらもお役にたてたのではないかと思います。

奮闘するKUCスタッフたち

各分科会では、KUCスタッフが留学生/大学生のコミュニケーションの支援を行いました。

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