プレスリリース

環境省、地球環境戦略研究機関(IGES)、国立環境研究所(NIES)

環境省「平成28年度国際低炭素社会推進研究調査等委託業務」 研究成果
ブータンは炭素中立を維持できるか?山岳自然資源国の挑戦」

2017年6月7日
概要:

環境省、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)は、ブータン王国政府と協力して将来のブータン王国における温室効果ガス排出量のシミュレーションを行い、対策なしでは2050年までに排出量が吸収量を上回ることを示した研究成果をまとめました。今後はシミュレーションを活用して同国の気候変動対策を支援していきます。

内容:

ヒマラヤの山中に位置するブータン王国は豊富な森林と再生可能エネルギーである水力発電によって、森林による二酸化炭素の吸収量が排出量を上回る「炭素中立」となっています。ブータン王国政府は将来にわたって炭素中立であることを目標に掲げていますが、近年の経済発展によりエネルギー消費量・二酸化炭素排出量の増加が危惧されています。

環境省、IGES、NIESは、環境省「平成28年度国際低炭素社会推進研究調査等委託業務」の一環として、ブータン王国環境委員会と協力して同国の将来の社会経済活動の発展による家庭、産業、交通等のエネルギー需要量と二酸化炭素排出量を推計するモデルを開発してシミュレーションを行いました。その結果、現在の森林吸収量を維持したとしても、省エネルギー対策等がとられない場合には2050年までに排出量が吸収量を上回ることが分かりました。この成果をとりまとめた報告をIGES Webサイト()にて公開しました。

今後、同国の環境に適した効果的な低炭素技術の選定や、将来の気候変動による森林吸収の維持や水力発電の供給力について調査・分析を進めるとともに、シミュレーションを活用した気候変動対策の政策策定を実務面から後押しするため、政策担当者や研究者の研修と共同研究実施を通じた能力構築を行っていきます。

ページの先頭へ戻る