Session

危機への打開策:究極の政策・計画・行動とは

SDGsとマルチ・ベネフィット・アプローチ:アジアにおける政策行動の選択肢

多くの国が、SDGs(持続可能な開発目標)の全169のターゲットではなく、その一部に着目している現状がある。限られた数のターゲットを選択することは、SDGsは分割できない一つのアジェンタとして政府は取り組むべきという提言とは相容れない。

複数の政策目標をまたぐシナジーやトレードオフなどを示す研究は、政府がSDGsの取り組みを推進する一助となり得る。最近の研究では、統合的なアプローチが、他のターゲットの同時達成につながるターゲットを特定できる、という結果が出ている。これらの研究は、複数の目標の達成を目指すことにより効率性の向上やコスト削減が出来ることを示す既存の都市システム、コベネフィット、食料・水・エネルギー・ネクサス(連環)などの研究を補完すると言える。ただし、複数の目標の達成を目指すことにより問題を解決していくには、競合する利益の調整が必要であり、アジア各国の政府にとっては大きな課題である。マルチベネフィットの分析と、多数のステークホルダーが参加する政策決定プロセスをリンクさせる方法を、研究者や政策決定者らが検討することが重要である。本セッションは、アジアでSDGsを実施するにあたり、各国がこれらのつながりをどう実現することが出来るか検討することを目的とする。

当セッションは5部構成とする。最初にIGESの定量分析センターがSDGsの相関関係の特質を社会ネットワーク分析を用いて紹介する。次に複数の目標達成を多様なステークホルダーが取り組む際の可能性と課題を示すネクサス、コベネフィットそして都市システムに関するIGESの研究をIGES担当者が発表する。更に、日本やインドネシア、タイの政策担当者が、自身の経験を踏まえて可能性と限界について実務的な見解を示す。セッションでの議論をまとめたショートペーパーは、SDGsへの統合的なアプローチについての多様な見解を整理し、統合する。

SSS

周新

IGES戦略的定量分析センターリサーチリーダー

SSS

ビジョン・クマール・ミトラ

IGES自然資源・生態系サービス領域シニアポリシーリサーチャー

SSS

中野 綾子

IGES持続可能性ガバナンスセンターリサーチマネージャー

SSS

吉田 哲郎

IGES持続可能性ガバナンスセンターリサーチマネージャー

SSS

久保倉 健

国際協力機構(JICA)企画部国際援助協調企画室企画役

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モデレーター

サイモン・ホイベルク・オルセン

IGESシニアリサーチャー